頸椎のMRI検査を受けました

今回の病院定期受診で頸椎のMRI検査を受けました。昨年12月の受診の時に首の付け根の痛みが続いていることを話し、レントゲン撮影、CT検査とMRI検査をすることになりました。CT検査はすぐにできたのですが、MRI検査は時間厳守なので3月に実施することになっていました。

長年にわたる首の付け根の痛み

昨年12月の受診時に左の首の付け根から下の奥のほうにずっと痛みがあることを話しました。場所は首の左側の太い筋肉の付け根の肩の筋肉とぶつかるところからさらに下の中の方です。普通にしているときはよいのですが、頭を後ろに倒したときに痛みが出ます。

体の表面ではなく中の方なので、ファイテンのテープを貼ってもあまり効果が感じられません。ストレッチをしても、なにしろ中の方なのでうまく伸ばすことができません。それでもやらないよりは多少楽になるのでやっていますが、痛みがなくなることはありません。指で押してみても表面にあるほかの筋肉が邪魔してなかなか痛みのある部分の筋肉をほぐすことができないのです。当然、低周波治療器を使っても同じです。

13年ほど前、家の階段から落ちた時に首が思いっきり曲がり、筋肉を傷めてしまい腕を動かすことができなくなったことがありました。その後数年間、痛みで上を向くことができなかったのです。上を向けるようになったのもここ数年のことで、そのことと今回の痛みが関係あるのかなと思っていました。

そしてリハビリを受けている時にその話をしたら、一度MRI検査してもらったほうが良いのではないかと言われました。ちょうど午後に神経内科の診察があったので、その時に話して整形外科の先生に予約を入れてもらおうと思ったのです。整形外科の先生は次男の主治医なので私もよく知っていますし、とても良い先生なので診てもらおうと思ったのです。

神経内科を受診し私の主治医に首の話をしたのですが、「じゃCTとMRIやろう」と言ってくれたのですが、整形外科は紹介してくれずに自分で見る気満々なのです。まさか「先生じゃなくて整形の先生にお願いしたいのです」とは言えませんから、言われるままに予約を取りました。

MRI検査とは

MRI(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像診断装置)検査とは、簡単に言うと非常に強力な磁石でできた筒の中に入り、磁気の力を利用して体の臓器や血管を撮影する検査のことです。ですから検査を受けるにあたっては金属性の物を身に着けることができません。事前にチェックリストを渡されるのですが、それを見るとヒートテックなどの下着もNGです。

筋ジストロフィーである私は筋肉が少ないせいか寒さにとても弱く、特に下半身の冷えは尋常ではありません。10月にはタイツを履き、12月には厚手のタイツを履いてレッグウォーマーと足首ウォーマーをして、裏地付きのズボンをはいていますが、それでも冷えてしまうほどなのです。

ですから3月上旬にMRI検査を受けるにあたってヒートテックのタイツを履かないという事は自殺行為いに等しいのです。座ったら立つことができないので検査を受ける前にタイツを脱ぐこともできませんから、あらかじめタイツなしで病院に行かないといけないのです。

防寒対策をどうするか考えた結果、タイツは履かず腿まで伸びるロングレッグウォーマーを履いて足首ウォーマーを付け、その上にファスナーのないジャージを履くことにしました。それでも寒くて外を歩くことはできませんから、その上にオーバーパンツを履きました。その格好でリハビリを行い、リハビリ終了時にベッドの上でオーバーパンツを脱ぎレッグウォーマー類をはずしてMRI検査に行きました。

MRI検査を受ける

予約時間の15分前に放射線科で受付を済ませます。しばらくして呼ばれMRI検査室の前の待合室に入り、事前に記入したチェックリストを渡しチェックしてもらいます。その後耳栓を付けて金属探知機(?)で体の表面をスキャンしてから検査室に入ります。

ベッドに横になると頭を固定し検査が始まります。頸椎の検査なので注意事項として、音がしている間はつばを飲み込んだりしないようにという事でし。もちろん音がしていないときは構わないそうです。そう言えば18年前に筋ジストロフィーと診断され検査入院した時に、大学病院で頸椎のMI検査をしたことがありましたが、その時は絶対に動くな、つばも飲み込むな、と言われたんですよね。動くなと言われれば動きたくなるし、つばを飲むなと意識するとつばを飲みたくなってくるので苦労したことを思い出しました。

考えてみれば音がしていないときは動いても良いのですから、今回のように予めそのように
言ってくれると気が楽で動くこともないですよね。

検査が始まり耳栓をしていてもかなり大きな音が聞こえます。一応動かないようにと言い聞かせているのですが、意識すればするほど動いてしまうような気がして気を紛らわすために聞こえる音でリズムを取っていました。「おお、ここでベースの音が入ってきたか!」などと考えていたら、なんとあのうるさい環境の中で寝落ちしてしまいました(笑)。

検査時間は約20分程でしたけど、恐らく半分以上は寝ていたと思います。家ではいまだにリビングのソファで寝ていますので、家族が二階に上がらないと寝られません。ですから慢性的な寝不足が続いていますのでそんな状況でも寝ることができたのだと思います。「検査終了です」の声で目が覚め、スッキリした気分で検査室を後にしました。

MRI検査の結果

その後一時間ほど待ってから神経内科の診察で、主治医が頸椎のMRI検査の画像を確認してくれました。

放射線科の医師のコメントでは「軽度の頚椎症」と書いてありました。主治医がMRI検査の画像を見て説明してくれたのですが、頸椎の隙間は部分的に狭いところはあるものの、とくに問題にはならないとのことでした。さらに骨が出っ張って神経を圧迫していることもないので神経的に問題もなく頸椎からくる痛みではないとのことでした。

ただ全体的に首の後ろ側の筋肉が少ないので頭を支えるためにかなり筋肉に負担がかかっているだろうとのことで、特に首の下の方の筋肉が少ないのでそこにかかる負担は大きいという事でした。つまり、私の首の下の方の痛みというのは少ない筋肉に負担がかることによって筋肉がコリ固まって痛みが出ていると考えられます。

これについては昨年MRI検査の予約をした後、12月中旬にインフルエンザにかかり家で寝ていた時に、いつもの首の痛みが嘘のようになくなったので、首の痛みは普段の姿勢からくる筋肉のコリなんだろうなとは思っていましたので、それが証明されたかたちです。

首にかかる負担を減らす

そうとなればこれからは首にかかる負担を減らすことを考えなければいけません。

  • 睡眠時間を増やす
    起きているときは常に頭を支えているのですから、筋肉は緊張したままです。筋肉を緩めるには横になるのが一番ですから、十分に睡眠をとり筋肉を緩める時間を増やさなければいけません。
  • 首の筋肉を休める
    仕事中でも首を休めることが必要です。よく1時間仕事したら目を休めろと言いますが、その時に椅子のヘッドレストに頭を乗せて首の筋肉を休めることにします。家でもパソコン見るときも意識してヘッドレストに頭を乗せるようにします。
  • 首の筋肉を温める
    私を担当しているPTさんがよく言っているのが、「筋肉を緩めるにはまず温める」という事です。ですから常にネックウォーマーをして、入浴時にはよく温めようと思います。

どれもちょっと意識すればできる簡単なことなので、毎日意識して続けたいと思います。そして今年は首以外にも体のケアを意識していこうと思います。昨年の12月から寝込んだり骨折したり、膝カックンしたり階段から落ちそうになったりと危険な状況が続いていますので、体をケアしてケガを防ぐように心がけたいと思います。

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