大晦日に膝カックンして左足骨折

つい先日インフルエンザに罹り厄を払い終えたと思っていたのですが、2019年もあと数時間で終わろうという大晦日の晩に左足が膝カックンし、全体重が一瞬で左足の指の付け根にかかり転倒しました。激しい痛みで歩くこともままならずトイレに行くのも大変な状況でしたが、1月4日に病院へ行き骨折とわかりました(涙)。

レントゲン撮影機

2019年最後の膝カックン

大晦日は昼間出来る範囲で軽くトイレと風呂場の掃除をしました。そして仕上げに「お風呂の防カビくん煙剤」を炊いて大掃除終了。早めに風呂に入り後は夕食を待つばかりと言う時でした。立っていて左足を左側に出して足をついた時です。踵で何かを踏んだと思った瞬間、膝カックンしその場に沈没しました。普段歩いていて膝カックンした時は、うまい事重心が中央にあるので踵をつかずにしゃがんだ時のような形になるので、体重も親指側にかかり、痛みはありますがだいたい惨事にはなりません(昔階段下りる時にやった時は親指についてる腱がひっぱられ骨にひびが入ったことがありますが)。

しかし今回は足を外側に出した時だったので、小指側に曲がりながら全体重が指の付け根にかかりました。足の親指以外の4本の指が甲側に思いっきり曲がったような状態です。その場に転んで体をぶつけたりしたのですが、そんな事よりも足の裏の親指と小指の間が縦に5㎝くらいの長さで割れるような激しい痛みで悶絶しました。今まで経験したことのない激しい痛みでしばらく動くことも出来ずその場にうずくまっていました。

不自由なソファでの生活

しばらくしてからソファまで這って行きソファによじ登って何とか立ち上がったのですが、痛みで左足をつくことが出来ません。それでも我慢しながら左足をついてゲーミングチェアに辿り着いたのですが、左足をついても痛みで力が入りません。足を見てもそんなに酷く腫れているわけでもなく、とりあえず湿布してテーピングしましたが、もしかしたらどこかの筋肉の挫傷とか断裂かもしれないと思いました。

しかし歩くには痛すぎて力が入らないので、前かがみになってソファや壁に摑まりながらやっとの思いで進む感じです。一番困ったのがトイレで、わずか3mほどの距離なのですが左足があまりにも痛くてつくたびに変な声が出てしまいます。それでもなんとか辿りつきましたが、痛みで体をまっすぐにすることが出来ません。左足に体重を乗せることが出来ないのです。腰が引けたまま用を足さなければならず苦労しました。

とりあえず痛み止めを飲んでみたところ、多少痛みが和らぎました。そんな状態ですからとても二階に上がることも出来ないので、暫くはリビングのソファで寝ることにしました。と言うか痛くて動けないので不自由なソファでの生活の始まりです。

正月三が日は病院も休みですし休日当番医がありますが、まず自分が歩くことが出来ないので病院へ行くことも出来ませんので、正月の三が日は殆どの時間をソファで過ごしました。皆さんもそうだと思いますが、ソファで長時間眠ることに慣れていないので、夜中に何度も目が覚めてしまい寝不足になりました。しかしそのおかげで昼間ソファで寝ることが出来たので睡眠時間は補えましたし、寝ている間は痛みを感じることも無いので助かりました。

それでも1月3日には痛みはあるものの、何とか体をまっすぐにして立位を保つことが出来るようになりました。摑まりながらではありますが、痛みをこらえながら立って歩くことが出来るようになりました。正直なところ1月6日が仕事始めなので、5日間でどれだけ左足が回復するか見ていたのですが、この感じではとても会社に行くことは出来ないので、まずは病院へ行って正式に診断してもらうことにしました。

新年早々骨折と判明

翌1月4日は土曜日なので病院へ行こうと思って調べたのですが、年末年始は1月5日まで休みのところが多くやっているところがあまりありません。HPを見てやってそうなところに電話をしてみると、1件通常営業しているところがありましたので、午後妻に連れていってもらいました(笑)。

レントゲン撮影したところ、左足第3、第4中足骨の指に近い部分が折れていました。中指と薬指なのですが、医師が言うにはふつうこの場所だときれいに4本折れるそうです。2本で済んだのは不幸中の幸いと言う事でしょうか。

左足の折れた場所

赤丸のついているところの骨が折れた 内出血はすでに指先へ移動

汚い足で申し訳ないのですが、この1月4日に撮った写真でもわかると思いますが、左足はそんなに腫れているわけではなくて、どちらかと言うと足首より先がむくんでいると言った感じです。内出血も指先の方に移動してしまっているので折れたところは見ただけではわかりませんし、足裏の内出血も土踏まずの方へ移動しています。医師によると内出血と言うのは圧の弱い方へ流れていくのだそうです。

足裏の内出血

内出血はすでに土踏まずのほうへ移動した

折れた場所が中足骨の基部に近いと手術をする必要があるらしいのですが、指先に近いこの場所なら手術どころかギブスをする必要もないそうです。ギブスをするくらいならニューバランスのようなちゃんとした靴を履いていた方がよっぽど良いとも言っていました。ちなみにその時私はニューバランスを履いていたのです。

ならば湿布かと思いましたが、腫れているわけでもなく骨なので湿布をしても意味が無いと言われました。ただ自分は筋ジストロフィーを患っているので健常者のように右足でケンケンすることが出来ませんし、右足だけで立ち上がることも出来ません。骨が折れていようが激痛があろうが左足をつかなければならないのです。ですから少しでも痛みが軽減できるように痛み止めを処方してもらいました。

自然治癒力を高める

結局思った通り整形外科では何もしませんでした。ならば後は自分の自然治癒力を高めるしかありません。そして始めたことは

  • コエンザイムQ10を最大量摂取する
  • カルシウムを摂る
  • コラーゲンを摂る
  • ビタミンB群とCを摂る

コエンザイムQ10を最大量摂取する

コエンザイムQ10は筋ジストロフィーと診断された頃から摂取しており、コエンザイムQ10無くして今の生活は維持できません。過去にも階段から落ちた時も最大量摂取し続けたところ、驚異の回復を果たしましたので、基本は毎日1錠ですが今回も1日の最大量の2錠を摂取します。

カネカ還元型コエンザイムQ10がおすすめ
今日は私が筋ジストロフィーと診断されてから飲み続けているサプリメントをご紹介します。それはコエンザイムQ10です。今こうやって普通に日常生活を送れている大きな要因の1つです。

カルシウムを摂る

カルシウムは勿論必要ですが、私は牛乳が体に合わないので今は飲んでいません。下痢するわけでもないのですが、飲んでいる時と飲まない時では飲まない時の方が健康状態が良いのでやめました。ですので普段は小魚などを食べるようにしているのですが、今回は緊急事態なのでサプリで補うことにしました。

コラーゲンを摂る

Twitterのフォロワーさんから教えて頂いたのですが、骨を強化するにはカルシウムだけではなくコラーゲンを摂取する必要があるとのことでした。調べてみると確かにコラーゲンが必要のようです。たまたま家に以前買ったファイテンンのコラーゲンがあったのでそれを飲むことにしましたが、今は販売されていないようです。

「骨の鉄筋」 コラーゲン守り、骨折を防ぐ - 日本経済新聞
骨粗しょう症と聞くと、骨がスカスカになり骨折しやすくなる高齢女性の病気を想像する人が多いかもしれない。ところが、「骨密度(骨量)」は高いのに骨折しやすい人がいることや、男性もなることが分かってきた。骨量に加えて大切なのが「骨質」だという。専...

ビタミンB群とCを摂る

骨の質を上げるにはビタミンCやビタミンB群が必要らしいのですが、ビタミンCとビタミンB群は普段からサプリで摂取しています。何故ビタミンCやビタミンB群をサプリで補っていたかと言うと、現代の食生活では昔に比べて栄養素が不足していると思ったからです。外食してもセントラルキッチンで作られた物であったり、コンビニなどの保存のきくような食材を口にする機会が多くなっているからです。

筋ジス患者の悩み

とりあえず2週間後にまたレントゲン撮影をする事になっています。それまでにどれだけ回復出来るのかが気になります。昨年は腰を痛めて休み、インフルエンザにもかかって休みました。次男の入院などでも休んでいます。果たして私の有給休暇はどれくらい残っているのでしょうか(汗)。

それと筋ジストロフィーの私は痛いからと言って動かずにいると筋肉が落ちてしまいますし、一度落ちた筋肉は元に戻りませんので痛くてもついつい動いてしまいます。しかし骨はまだくっついた訳ではありませんから、動けば翌日必ず痛みが激しくなります(涙)。動いて患部に負担をかければその分回復も遅れる訳ですから安静が一番なのでしょうけど、筋肉が落ちるのだけは防がなければいけないので凄いジレンマに陥っています。

昨年のインフルエンザで上原ひろみの公演に行くことが出来ませんでした。年明けには上野の森美術館にゴッホ展を見に行く予定でしたがこれもまた行くことが出来なくなり、私の中で病気に対するやりきれない気持ちと、やり場のない怒りが溜まり続けています。2019年に厄を全て払ったと思えば良いのでしょうけれど、新年早々動けず暫く会社にも行けないとか2020年は私にとってどんな年になるのか正直不安です。

コメント

  1. 市原智恵子 より:

    はじめまして、私は障害者施設で働いています。
    その施設に筋ジストロフィーの30歳の男性の方がいます。最近、足の指先の付け根のあたりを骨折をしてしまい、骨折には安静にしたほういいけれど、病気のことを考えると筋力が落ちてしまうので、動いたほうがいいのはわかっていますが、支援にとても迷っています。

    骨折するまえから、膝が突然ガクッとなり、転倒してしまうことが増えてきています。
    記事を読ませていただいて、私の支援している方と同じ症状だと思いました。
    どうして、膝がカクッとなってしまうのかを可能でしたら、教えていただけますでしょうか。
    筋ジストロヒィーだから、膝がカクッとなってしまうのでしょうか。
    あまり、ふれられたくないことお聞きしていましたら、本当にすいません。お身体ご自愛ください。

    • Yosuke Yosuke より:

      市原智恵子さん、コメントありがとうございます。

      まず、ふれられたくないことでは全くないのでお気になさらずに。
      筋ジスの利用者さんが骨折されたとのことですが、まずは骨折の完治が先だと思います。その方が筋ジスのどの程度の状態なのかわかりませんが、日常生活の中で立ったりトイレに歩いたりすることがあれば大丈夫だと思います。完全に寝たきりでなければ急激に筋力が低下することはないと思うので、無理ない程度に歩いたり体を動かしたりできればよいと思います。

      膝カックンの件ですが、簡単に言うと足をついたときに膝を伸ばして曲がらないように膝をロックするのですが、何らかの理由でタイミングが合わずロックできずに膝カックンしてしまうのです。筋力がないので足をつくときに膝を曲げることができませんから膝を伸ばした状態で曲がらないようにロックするのですが、ロックが甘かったり地面の凸凹でロックのタイミングが合わないことでカックンします。

      私の場合不思議と左足だけカックンします。理由は担当医もわからないのですが、担当のPTさん曰く「左足のほうが足首が柔らかいので自分の筋力を超えて曲がってしまうのではないか」とのことです。本人的にはそれも一理あると思うのですが、体の異変に気付き検査を受けて40歳の時に筋ジスと診断されたのですが、考えてみれば20代のころに歩いていて突然膝カックンしたことが何度かあります。そう考えるとやはり病気によるものだったり神経的なものなのかなと思いますが、なんせ難病なもので何もわかりません。

      ですので本人が全く予期していない状態で膝カックンが発生するのでどうすることもできません。私が気を付けていることは「歩くときは足元を見て歩くことに集中する」と言うことです。屋外ではもちろんですが室内でもです。私はカックンした日はカレンダーに印をつけているのですが、歩いているときに注意がほかに向くとカックンする確率が高くなります。ひどいときは毎月カックンしますが、うまくコントロールできているときは半年以上カックンしないときもあるのです。

      膝カックンするメカニズムがわからないので、これは本人が注意する以外ないと思います。ただ、筋力が落ちていくと膝カックンしたときに一気に全体重がかかりますのでけがをする確率が高くなります。私は2年前にカックンして足首を捻ったのですがその時に「ボキボキッ」て音がして骨折したと思いましたが重度のねん挫で済みました。昨年の12月には膝カックンして4月になっても痛みが消えないのでMRI撮ったら半月板2か所損傷していました。

      このように私の経験から筋力の低下とともにケガもひどくなっていきますので、膝カックンはするものと思って本人が日ごろから注意するしかないと思います。ですので利用者さんに意識してもらうことが大事だと思います。

      長々と書いた割に参考になったかどうかわかりませんが、また何かありましたらお気軽にお尋ねください。