普段使用している杖のハンドルに巻いている滑り止め用のグリップテープがボロボロになって見苦しくなってきたので巻き直しました。表面の滑り止め部分が擦れて剥がれてきたのでだいぶ滑るようになっていましたし、外出するにも汚すぎてみっともないので交換することにしたのです。
私は外出時は常に杖が必要です。しかし登山用の杖を使っているために外見では障害者には見えていないような気がします。そもそも筋ジストロフィーが進行して杖が必要になったのではなく、尾てい骨にひびが入り歩行時に杖が必要となったのですが、その当時は今のようにスーパーなどで杖などの介護用品を売っていなくて、翌日会社行くために登山用の杖を購入したのです。
私が購入した登山用の杖のハンドルにはコルクが使われています。コルクなので手で持った感じも良くよく考えられてると思っていました。しかし毎日使用していて問題が起きました。恐らく登山用の杖は手袋をして使用する前提らしく、素手で使用すると非常に滑ります。表面がサラサラしているので意外と滑ります。滑るのでついつい杖を握る手に力が入るのですが、筋ジストロフィーの私は握力が20kgほどしかないので次第に手に力が入らなくなってきます。当時はまだ電車通勤でしたので駅まで歩いていましたが、足が疲れてくるのではなく、腕の筋肉が疲れてしまいます。
そしてさらにコルクが滑るものですから、手のひらや指の関節などがハンドルで擦れます。気が付くと毎日擦れているところにタコが出来てきました。このままではタコも硬くなってしまいますし、擦れてタコが出来るくらいですから結構痛みもあるのでテニスのラケットのグリップに巻く滑り止めのテープを巻くことにしました。
私は20代前半のまだ結婚する前は冬はスキーで夏はテニスをしていました。そして当然のようにラケットのグリップに滑り止めのテープを巻いていましたから、今回もそのグリップテープを巻くことを考えていたのです。ヨネックスのウエットスーパーグリップAC102というテープです。
さっそくテープを買い求め杖に巻いてみました。色も何色もあるのですが当時と同じ赤を選びました。ちょっと派手かとも思いましたが、水色などは「いかにも」という感じがして巻く気にはなりません。ならばアクセントにもなりますし、目立つのですぐ自分の杖だと認識できるので赤にしたのですが、新しい状態では少しピンクっぽく見えてしまいます。少し擦れてくると赤になってきます。
このグリップテープは表面がしっとりとしていて握ると手に吸い付く感じで滑らないので、握るのに余分な力を必要としませんから腕が疲れません。そして握った手が滑らないので杖に力をかけた時でも力が真っ直ぐダイレクトに杖に伝わり重心もぶれないので安心して杖に力をかけることが出来るのでおすすめです。
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