リュックとショルダーバッグの併用

いつもリュックを背負って出歩いているのですが、最近財布を出したりするのにリュックをおろすことがだんだんと億劫になってきました。そこで考えたのがリュックと小さめのショルダーバッグの併用です。財布やスマホなどをショルダーバッグに入れておけば、いちいちリュックをおろさなくて良いのです。

リュックとショルダーバッグ

私は筋ジストロフィーと診断されてから普段リュックを背負っています。通勤はもちろん休日に外出する時も基本はリュックになります。今のリュックは3代目で、リュックを使うメリットと言うのは両手が常に空いていると言う事です。今は杖をついているので左手は杖をついていますが右手は空いています。

杖を使うような障害者にとって何が怖いかと言うと、手が塞がっていることです。手が塞がっていると言う事でとても不安になります。私の場合は左手で杖を突くのですが、無意識のうちに右手でバランスをとっているのだと思います。右手が空いていれば何かあった時にすぐに摑まることが出来ます。

KULA30

病気の進行とともに筋力が落ち体を支えるのに精いっぱいになってくると、色々なリスクが高まります。たとえば物を落とした時に拾うことが出来なくなります。体が硬いので前屈しても床に手が届きません。膝を曲げると踏ん張り切れずに座ってしまいます。膝に片手をついてももう片方の手を伸ばしても床につきません。ですからお金や紙を落とすと拾うことが出来なくなりました。

ですから店での支払い時にお釣りをもらった時に財布に入れ損なう可能性を減らすため、二つ折りの財布から長財布に変えました。しかし二つ折りの財布と違って長財布にするとポケットに入れることも出来ないので常にリュックにいれているのですが、いざ支払いをする時にいちいちリュックを降ろして財布を出さなければなりません。おろしたリュックを床に置き体を曲げて中から財布を出すなんて芸当は私には無理です。右手でリュックを持ち左手で開けて財布を取り出します。そのあとまたリュックを背負い財布を開けるのですが、その一連の動作も大変になってきました。何かいい方法はないものかと考えていました。

Luggage Labelのショルダーバッグ

そこで思いついたのがリュックとは別に小さいショルダーバッグを斜め掛けにすると言う方法です。これなら斜め掛けにしたショルダーバッグに長財布やスマホなどを入れておけば、支払いのたびにリュックを下ろす必要がありません。窓口で支払いに時間がかかることもありません。

そして先日病院へ行った時、リュックの他にショルダーバッグを用意しました。病院に着いて、まずショルダーバッグの中に財布とスマホなどを入れて斜め掛けにしてからリュックを背負います。何ともいい感じです。そして一日過ごした感想は「最高」と言う事です。たかがショルダーバッグを併用しただけなのですが、不安やストレスが一気に減りました。敢えて言うならばもうちょっと軽いショルダーバッグなら言う事ありません。今使っているのは今から26年前に左腕を螺旋骨折して45日間入院し、退院後に必要に迫られて渋谷の東急ハンズで買ったLuggage Labelのショルダーバッグです。合皮で収納力があり私のお気に入りのバッグなのですが、素材的にちょっと重いので中身を入れすぎると重く感じてしまいます。でも必要最低限の物を入れておけばそんなに重くなりませんから問題ありません。

リュックだけの時は並んだ順番とかタイミングとかを見計らってリュックをおろしたりして常に流れを見て準備していたのですが、そんなことに気を使っているのですから結構疲れるんですよね。常に気が張っていると言うかなんと言うか。そんな健常者の方からしたら何ともないことでも、障害者になると動作が遅くなりますし怪しくなり、落としたりする確率も高くなるので何かと気を付けて準備をしなければならなくなるのです。そんなわけでショルダーバッグとリュックの併用と言う方法を見つけて満足しています。

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