低反発ネックパッドとランバーサポートクッション

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私の乗っている車には追突された時にむち打ち症などの首のけがを防ぐために、アクティブヘッドレストと呼ばれる首を守る機能が付いています。しかしどうもこのアクティブヘッドレストを搭載したヘッドレストとシートの形状が私の体に合いません。長く乗っていると首の筋肉がこり頭痛がしてくるのです。

それでも車に乗るのは土日などの休日だけですし、毎週という訳でもないので我慢していました。しかし今回次男がリハビリ入院し会社も夏季休暇期間になり病院へ行くためにほぼ毎日往復5時間ほど乗っているのですが、頭痛はもちろんのこと、ついに首から肩や背中、腰の筋肉がこりまくり悲鳴を上げてしまいました。何か良い物はないかと探し低反発のネックパッド(ヘッドレスト)とランバーサポートクッションを購入してシートに取り付けたところ、これが非常に具合が良く自分が楽な姿勢をとれるようになり長時間のドライブの苦痛から解放されたので紹介したいと思います。

アクティブヘッドレストとは

アクティブヘッドレストと言うのは、簡単に言うと後ろから追突された時に体がシートに押し付けられる力を感知して、ヘッドレストが斜め前方に上がることで頭が後ろに過度に振られることを抑えて首への衝撃を減らすものです。

システム自体はアクティブヘッドレストと呼ばれていますが、その作動システムなどは自動車メーカー各社独自のシステムになっているようです。

トヨタ自動車、むち打ち傷害軽減を図る「アクティブヘッドレスト」を開発 | トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト
トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)は、後方から衝突された際の乗員の頸部への傷害軽減を図る「アクティブヘッドレスト」を開発し、近々発売予定の新型車を皮切りに、順次採用を拡大していく。

このアクティブヘッドレストを搭載している車のヘッドレストは横から見ると従来の物に比べてヘッドレストが斜め前にせり出した形状になっています。さらにシートは腰にかかる衝撃をヘッドレストに伝えるメカニズムになっているせいか横から見ると真っ直ぐになっているように感じます。人間の背骨はS字を描いていますから、昔はシートもそれに合った形状で腰にぴったりフィットするようなカーブを描いていましたが、今はそれも無くなり真っ直ぐになっています。安全重視(もちろん大事な事ですが)で人間工学に基づいた居住性(快適性)は二の次のように感じます。

アクティブヘッドレストで頭を押さえつけられる

さて、そのシートに座ると私の感覚としてはちょっと下を向くような感じです。前を見るのに上目遣いしなければいけません。ヘッドレストに頭を押さえつけられてるというイメージです。自分の自然な姿勢ではもうちょっと上を向く姿勢になるのですが押さえつけられているので無意識のうちに上を向こうと後頭部でヘッドレストを押し返す動作をしているようで、次第に首の後ろの筋肉がこってきます。当然肩の筋肉もこってきて、首や肩、背中の筋肉が痛くなり最終的には頭痛が発生してしまいます。

こんなことを感じているのは自分だけかと思っていたのですが、聴いてみると周りにも何人かあのヘッドレストが合わないと言う人がいました。ディーラーの担当者もそういってましたし(笑)。今の車は3年目なのですが、その前に5年間乗っていた車もアクティブヘッドレストだったので合計8年も苦しみを我慢していました(笑)。

枕を挟んで頭痛から解放されるが・・・

それでも車を乗り続けなければならないので、楽な姿勢にするためにシートとの間に色々な物を挟んでみました。その中で一番効果が有ったのが枕でした。枕を縦にして首から背中にかけて差し込みます。背中と首を浮かせて少し上を向くようにするのです。それだけで首のコリと頭痛から解放されました。

しかし短所もあります。差し込んでいるだけですから体を浮かすと枕が下に落ちてしまうのです。助手席に座っている分には直せるのですが、運転していると片手を後ろに回して元に戻そうとするのですが、運転中で危ないので結局はずしてしまいます。

さらに真ん中に枕を縦にして差し込んでいるのですから体の安定性はありません。やはり車などの乗り物に乗っている時はシートにおさまって体が安定していると疲れないのですが、身体が不安定だとどうしても体に力が入り、首は良いのですが体が段々と疲れてくるので、長時間のドライブには向いていません。

低反発クッションを購入する

最初に書きましたが我が家の次男が7月下旬からリハビリ入院しており、毎週末病院に行っています。週末は妻が運転してくれるので私は助手席でおとなしくしているのですが、それでも体に疲労が蓄積されていきます。そしてついにどうにもならないほど疲労が溜まってしまいました。そして1日だけ病院に行かない日があったのですが、結構爆睡してしまいました。それでも疲労は完全には回復されず、このままでは自分が壊れてしまうと思い、真剣に対策を考えることにしました。

低反発ネックパッド

普通のクッションをさがしても車用の物ではないので、どれも一長一短あって根本的に解決することは出来ません。ならばと車用グッズで探してみました。

ネックピロー

まず思いついたのが横型のネックピローです。これを首の後ろにとりつければよのではないのかと。そうすれば首が前に押し出されて上を向くことが出来ます。こんな物でも2,000円ほどしますので、買って後悔はしたくありません。そこで今座っているゲーミングチェアにヘッドレスト(ネックピロー)がついているのでそれを車に取り付けてみて、問題が無ければそういったタイプの物を購入しようと試してみました。

ネックピロー

しかし結果は合いませんでした。首だけが高くなり変な感じで、出来れば肩も高く出来たら良いのではないかと思いました。つまり首だけ高くなるような横型のヘッドレストではだめだと言う事がわかりました。

低反発ネックパッド

そして次に探したのが肩まであるネックパッドです。横から見ると三角形で、頭が当たる部分がとがった形状です。これの良いところは上下幅があるので下の方が肩の後ろに入ると言う事です。これだ!と思いすぐに購入しました。

低反発ヘッドレスト

届いてすぐに助手席のヘッドレストに装着し病院へ行きました。結構厚さもあるのですが低反発タイプなので苦になりませんし首を包んでくれるので頭が安定します。そして肩の後ろまであるので凄い楽です。これは当たりです。気分よく病院に行くことが出来ました。

低反発ランバーサポートクッション

病院からの帰り道、ちょっと背中に違和感を感じました。首は以前とは比べ物にならないくらい楽になり頭痛も無くなったのですが、背中が疲れる感じが出てきました。途中で何度も背中を反らす動作をするようになりました。背中を反らすような姿勢にすると体全体が楽になる感じです。

そこでなぜそうなるのか考えました。人間の背骨はS字を描いていますがこのシートはアクティブベッドレストのメカニズムのせいか真っ直ぐなので背中のカーブにあっていなくて背中が疲れるのです。つまり背骨の形状にシートを合わせれば楽になると思い、背中に当てるクッションを探しました。

低反発ヘッドレストとランバーサポートクッション

するとヘッドレストと同じメーカーからランバーサポートクッションと言うのが発売されています。他のメーカーのランバーサポートクッションは腰に当てるタイプなので背中より上はありません。しかしこのメーカーのランバーサポートクッションの上の部分は肩の後ろまであります。正面から見た感じは野球のキャッチャーがつけるプロテクターのようなイメージです。これはまさに私が探し求めていた形状で、首から肩、背中、腰とシートの間に低反発のクッションがあることで自分の背中にあったカーブが維持されるわけですから体が楽になるはずです。

会社の夏季休暇に入ると同時に購入し車のシートに取り付けてみました。

低反発クッションを使ってみた感想

そして3日ほど使ってみた感想は、もう最高としか言えません。低反発クッションですから自分にあった形状になり、首や肩、背中が浮いて自分が一番楽な姿勢をとれるので往復5時間乗っていても疲れません。あまりに気持ちが良くて必ず行きも帰りも寝てしまいます。自分は車の中で寝られないタイプだったのですが、あまりにも気持ちが良いのかすっかり寝てしまいます。運転している妻には申し訳ないのですが・・・。

さらに同一メーカーの商品ですから、組み合わることを前提として作られているのか段差とか全く気になりません。むしろネックパッドだけだと高さがありますから、ランバーサポートクッションと一緒に使うのが良いと思います。

ただ、腰の部分に厚みがありますのでどうしても座る位置が前になります。座席を一番後ろまで下げている方は足元が狭くなり、運転席に取り付ける場合だと運転に支障が出ますので注意が必要です。

それとあまりに気持ちよくて眠くなるので、私の場合運転席に取り付けるのはやめとこうと思います(笑)。

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