3月27日に上原ひろみの Save Live Music Returns “DUO” を聴きにブルーノート東京へ行ってきました。今回の公演は上原ひろみと世界的とタップダンサーの熊谷和徳とのデュオです。
緊急事態宣言による公演の延期
この Save Live Music Returns は、昨年行われた Save Live Music の続編となります。Save Live Music は新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、すべてのライブが中止となってしまったライブ業界(?)の救済目的で開催されました。今回は年末から年始にかけて、
- 上原ひろみピアノクインテット
- デュオ with 熊谷和徳
- ソロ
と言う3つの形態の公演を18日間36セットの公演を行うというライブです。そして各公演のライブストリーミング配信も行われます。
まずは年末から年をまたいで上原ひろみピアノクインテットのライブが行われました。そして私も1月2日に参戦したのですが、ピアノクインテットの公演が終わるとすぐに緊急事態宣言が発出されてしまいました。そのため残りのソロとデュオのライブは延期になり、この3月に振り替え公演が行われることになったのです。
ピアノとタップダンス
最初の予定ではピアノクインテットのほかにソロ公演のチケットを取っていたのですが、ソロとデュオが延期になり一度払い戻しになりました。そしてこの3月の振り替え公演で前回同様ソロ公演を見るつもりだったのですが、残念なことにソロ公演は平日のみ開催と言うことになっていました。夫婦ともに働いているのでどうしても平日は行くことができないため、今回のソロ公演は諦め熊谷くんとのデュオ公演を見に行くことにしました。
この熊谷くんとのデュオなんですが、実は2006年からたびたびいろいろな場所で共演しています。東京ジャズだったりブルーノートだったり。そして私自身この2人の公演を見るのは2度目のことで、前回見たのは2018年に行われたブルージャイアントの公演でしたが、残念ながらその時は演奏時間も短く物足りない感じでしたが、今回は時間も十分にありじっくりと見る事が出来るのでとても楽しみにしていました。
そして2人が共演するようになって15年経つそうで、ステージでもとても息が合ったパフォーマンスで観ている私たちが二人の世界にグイグイと引き込まれます。私にはタップダンスというのは昔映画で見たような軽快なリズムというイメージがあったのですが、2018年に初めて熊谷くんのタップを見てイメージと全く違っていたことに驚いたことを思い出しました。
熊谷くんのタップは上原ひろみの演奏と絡み合うと、時にリズム隊になり、時にパーカッションになったりと姿を変えます。特に熊谷くんのソロでのパフォーマンスであのタップから生み出されるグループ感。まさかタップからグループが生まれるなんて思っていませんでしたから、とても驚きました。
セットリスト
01. Wanderer
02. Time And Space
03. The Times They Are a-Changin’
04. Kazunori Kumagai Solo
05. Children’s Song No.4 (Hiromi Solo)
06. The Moldau
EC. Smile
まさか本編最後にスメタナの管弦楽曲「我が祖国」のThe Moldauを演るとは思いませんでした。本来本編最後の曲っていうのは一番盛り上がる曲ですから、この曲を持ってきたっていうことは静かに終わるのかと思いきや、タップと共に大変な盛り上がりを見せて終わりました。さすが上原ひろみの編曲です。
そしてアンコールは名曲Smile。とても楽しく終わり、コロナ禍でなければみんな弾かれたように立ち上がると同時に大歓声になっていたと思います。それほど素晴らしい演奏とパフォーマンスでした。でも、The MoldauからのSmileって、どんだけ振り幅が大きいんだっていう。本当に上原ひろみは観客を楽しませることを常に考えているんだなと感じました。
こんな楽しい公演は、是非ともまた見て(聴いて)みたいものです。
最後に今回もまたブルーノート東京のスタッフの方にお世話になりました。いつもありがとうございます。
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