年々気温が上がり、熱中症で運ばれる方が増えています。今年の関東地方の梅雨明けが異常に早く、例年より暑い日が20日ほど多くなるのかと思っていたのですが、なんと私も寝ている間に熱中症になってしまったようです。症状としては軽度だったのですが、それでも眩暈と頭痛で結構辛かったです。
寝ている間に熱中症？
我が家は寝室にはエアコンがついていません。今の場所に20年以上住んでいるのですが、裏はずっと畑で今は駐車場と空き地になっています。夜は窓を開ければ風が入りエアコンは必要ありませんでしたし寝苦しい夜もひと夏に2～3日くらいでした。しかしここ数年夜の気温が高くなり、私が寝る頃はまだ暑く扇風機をつけて寝る日が増えていました。しかし今年は気温が高すぎてなかなか下がらないので毎晩扇風機をつけて寝ています。もちろんタイマーをセットするのですが、扇風機が止まると暑さで目が覚めてしまいます。そんな日が続いていて日常的に寝不足になっていました。
目が覚めると眩暈（めまい）が
先週の木曜日もとても暑くいつも通り扇風機をつけて寝たのですが、朝4時頃に暑さで目が覚めて扇風機を再度つけてゴロンとした時に頭の中がグルングルンまわりました。「あれ？」と思い試しに反対側を向いてもやはり頭の中がグルングルンまわりました。「どうしたんだろう」と思いながらもまた眠りに落ちました。
眩暈だけでも結構つらい
結局5時半に起きたのですが、やはり頭の中はグルングルンまわっています。暫く座っていると治まったのですが、下を向くとまたグルングルンまわります。その時はまだ頭痛もなく眩暈だけでした。気をつけながら何とか立ち上がり、慎重に階下へ降りました。何度かふらつき危ない思いをしながら眩暈が起こる状況を確認してみると
- 下を向くと眩暈がする
- 上を向くと眩暈がする
という状況ですが、まっすぐ前を見ている分には眩暈は治まります。ただ下を向いた時の方が眩暈がひどく辛かったです。それでもちょっと危ないので会社を休もうかと思ったのですが、その日は一人休むことになっていたので行かなければなりませんでした。
眩暈は熱中症の初期症状
何とか車に乗り込み出発しました。運転している時に上や下を向くこともなかったので眩暈は起こりませんでしたが、車から降りる時はやはり眩暈でふらついてしまいました。会社に着いてからネットで熱中症について調べてみると、眩暈は熱中症の初期症状のようです。どうして眩暈がするのかと言うと、夜中に暑さで体温が上がりたくさん汗をかいたことによる脱水と体温を下げようと血管が拡張し脳に流れる血液が減ったために眩暈が起こるようです。体温調節機能が乱れ始めているのです。そう言えば朝起きた時、いつもよりたくさん汗をかいていたのでおかしいなとは思いました。
熱中症を放置すると生命の危機に
熱中症にかかり最初はめまいなどの症状がでますが、さらに時間が経過すると体の体温調節が出来なくなり、体内に熱がこもって体温は上昇していきます。大量の発汗によって水分だけではなく塩分まで不足し、体液のバランスも崩れ重症化していくのです。そうすると40℃以上の高熱や意識障害を引き起こし、さらには脳の温度が上昇し中枢神経に異常が起こって体のあらゆる臓器に障害が出て生命にかかわる危険な状況になるのです。熱中症による眩暈などのつらい症状は1日くらいで治まることもあるそうですが、体は体温調節機能が乱れているのでそれが治るまで2～3日かかるようですので、完全に体調が戻るまでは涼しいところで安静にしているのが好ましいようです。
熱中症は水分と塩分を補給する
会社に着いても下を向けば眩暈がするのであまり動けません。ポカリスエットを飲みながらなんとか仕事をこなします。それでも夕方には眩暈も治まって来ました。グルングルンまわることも無く、頭の中が少し揺れている感じです。でも同時にすこし頭痛がしてきました。
熱中症は涼しいところで安静にする
翌日は土曜日だったので、一日中家でエアコンをつけた部屋でゆっくりと過ごしました。そのせいか夜には頭の中の揺れも頭痛も治まり、すっかり治ったような感じでなんだか元気が出てきました。これでやっと安心して眠ることが出来ます。さらにその夜はちょっと涼しかったので扇風機も必要ありませんでした。
つらい眩暈の再発
日曜の朝起きると少し眩暈がしましたが、「そんなもんだろう」と思い大して気にしませんでしたし、特に問題もありませんでした。涼しかったこともあり、いつもより少し長く睡眠時間を取ることが出来ましたが、ちょっと起きるのが遅くなってしまいました。そして9時半ごろ庭に出て水やりをしてから灰色カビ病にかかったクリスマスローズの手当てをしていました。そんなこんなで1時間ほど外で作業をし、終わって後片付けをしていた時です。突然頭の中がグルングルンしてきました。またひどい眩暈です。どうやら熱中症が再発したようです。午前中とはいえ日差しは強く、気が付けば汗びっしょりになっていました。
すぐに熱中症対策
急いで家の中に入り、着替えてエアコンをつけました。気が付いたら動悸が少し激しくなっていてハアハアしていましたのでこれはもう熱中症の再発で間違いありません。表面的な眩暈や頭痛などの症状は治まっていたのですが、体温調節などの自律神経の狂いがまだ完全に治っていなかったようです。とりあえず先日買っておいたアクエリアスのパウダーを水で溶いて飲み、エアコンの効いた部屋で過ごしましたが、一日中頭の中は揺れたままでした。前回と違い体にだるさがあり何をするにも休み休みになってしまうので、これはこれで辛い状況です。
大事を取って早退
そして月曜の朝、症状は改善されていませんでしたがとりあえず会社へ。何とか出勤しましたが今回は上を向くと眩暈がひどい状態で、常に頭は揺れている感じがしています。それでも仕事は出来ていたのですが、立ち上がり歩いている時にうかつに上を向いてしまいふらついて壁にぶつかると言う事が何度かあり、まわりに促され大事を取って早退しました。帰宅後は涼しい部屋で少し寝ることが出来たので、少し体が楽になりました。
火曜日は目が覚めて頭がグルングルンすることもなく揺れている感じです。しかし前回同様頭が痛くなっています。朝起きて頭痛がしたのですぐにロキソニンを服用します。そのせいか頭痛は治まりそのまま治りました。会社でも上を向いたり下を向いた時に頭の中が揺れる程度ですしだいぶ楽になりましたが体は昨日よりも少し怠くなっています。でもこれは熱中症とは関係なく筋ジスの方かもしれません。
熱中症かなと思ったらすぐに対策を
原因を考えてみたのですが、加齢と言うのはあると思いますが、それは別としても連日の暑さで睡眠不足になっていて体が疲れていて免疫機能が弱くなっていたのだと思います。昔から私以外の家族3人がインフルエンザやマイコプラズマ肺炎にかかっても私だけは発症しませんでしたから、割と免疫機能は強いと思っていました。でもやはり疲れていたりすると簡単にやられてしまうのですね。
こまめな水分補給
そして日ごろから水分はこまめにとるようにしないといけません。喉が渇いてから水分補給したのでは遅いのです。何故喉が渇いてからでは遅いのかと言うと、喉が渇くというのはすでに脱水が始まっていると言う事。そこで水分を補給しても体内に取り入れ脱水が解消されるのに時間がかかります。ですから喉の渇きを感じないようにすることが大事なのです。それには日中の水分補給の他にも、朝起きた時や夜寝る前、入浴の前後にコップ一杯の水を飲むといった習慣を作ることも大事です。
症状が重くなる前に
皆さんもこのような症状が出たら熱中症を疑って下さい。そしてすぐに体を冷やして水分と塩分を取って安静にしてください。症状が重くなる前にケアしてください。もし眩暈でも動けないような症状が重い場合は躊躇せずにすぐに医療機関を受診してください。そして症状が治まったからといって決して無理はしないように。体の機能が元に戻るには数日かかります。
この先まだまだ暑い日が続きますので、皆さん熱中症には十分注意してくださいね。
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