最近また右手の腱鞘炎が痛み出しました。冬から春にかけて痛みを和らげるためにシルクのハンドウォーマーで温めていたのですが、気温が上がるとさすがに暑くハンドウォーマーをはずしていました。しかし最近痛み始め一向に良くなることがないので、本格的に治そうと色々試してみました。ま、さっさと病院行けよって話ですが(笑)
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腱鞘炎とは
簡単に言いますと人間の体には骨と筋肉を繋ぐ腱があり、それによって指などが動きます。その腱を効率よく動かすために腱鞘という鞘で腱を束ねているのですが、その腱鞘の中を腱が動くときに腱が腱鞘と擦れて炎症を起こし痛みが起こります。それを腱鞘炎と言います。
手首の腱鞘炎
一般的な腱鞘炎と言えばだいたい手首の腱鞘炎のことを言います。痛む場所としては手首の親指側です。手を思い切り広げた時に親指から手首にかけて2本の硬い筋(腱)が現れますがその腱のどこかが痛みます。
パソコンのキーボードを長時間打っていたりする方は腱鞘炎を患っている方が多いようです。私もその一人ですが私の場合、間違いなくキーボードの入力とマウスを動かす姿勢が影響しています。筋ジストロフィーであるが故、椅子から立ち上がるのが大変なので、椅子をかなり高くしています。ですから姿勢としては机がだいぶ下の方にある感じです。肘から手首のラインが机と平行になるのが理想らしいのですが、私の場合まるで机に手をつくような角度で入力したりマウスを左右にシャッシャッと動かしています。ですからいつも手首が反りかえったような状態になっています。いつもそんな姿勢で仕事をしていますから、常に腱が腱鞘の縁に当たってしまっているので腱鞘炎になりやすいのだと思います。
肘の腱鞘炎
肘にも腱鞘炎があるのか?と思う方も多いと思います。私も最初はそう思いました。調べてみると肘の腱鞘炎と言うのはいわゆるテニスエルボーと言われるものでした。テニスをやっている人が肘を傷めるとだいたいこのテニスエルボーと言われています。
テニスはバックハンドで打つと必ず手首を返します。その動作が肘の腱を傷めるのです。オフィスでも先ほど私の入力姿勢を書きましたが、まさにテニスのバックハンドで手首を返した状態です。その姿勢で長いこと入力したりマウスを動かしていますから痛めてしまいました。最初は肘の腱鞘炎なんて知りませんでしたから、肘の近く痛みの原因はわかりませんでした。
腱鞘炎の確認
手首やひじに傷みがある場合、腱鞘炎のチェックする簡単な方法があります。
- 腕をまっすぐ前に伸ばす
- 親指を中に入れて手を握る
- そのまま手首をゆっくりと下に曲げる
この状態で
- 手首の親指側が痛くなれば手首の腱鞘炎
- 肘が痛くなれば肘の腱鞘炎
どうですか?痛みはありましたか?私は手首と肘の両方痛くなりました。
腱鞘炎の治療
ちゃんと腱鞘炎を治療しようと思ったら病院へ行ってください。当たり前のことなのですけれど、現代人は忙しすぎてなかなか病院へ行くことが出来ません。私もそうなのですが病院へ行かずに治す方法はないものかと色々試してみました。
患部に負担のかからない姿勢
一番は手を全く使わない事です。使わなければ炎症も治まり痛みも消えます。しかしそれは不可能な事でわかっていても出来ません。働きながら治すなら、極力患部に負担がかからないように環境を整えましょう。
- 自分の姿勢を見直す
- 負担をかけないグッズを使用する
まずは姿勢です。先ほども書きましたが理想は肘から手首にかけてのラインが机と平行になることです。椅子が高すぎても低すぎてもいけないので、うまく平行になるように椅子の高さを調整して下さい。個人的には机が上下出来たら有難いのですが、そんな机はありませんから場合によっては机の上に何か敷き詰めて高くすることも検討しましょう。
私のようにどうしても椅子が高くないとダメな場合、キーボードを入力する時やマウスを動かす時に手首を乗せるグッズを利用します。手首を乗せることで反りかえった手首の角度が緩んで手首にかかる負担を軽減できます。実際に私はこれを使っていますがなかなかのもので、素材も低反発やジェルの物もあり慣れると快適です。ただ、キーボードの位置が固定で書類を置く場所などが他にある場合は良いのですが、私のように書類を書いたりする時にキーボードを動かさなければならない場合はちょっと面倒です。
筋肉を緩める
毎日仕事でパソコンを使い文字の入力やマウスの操作で腕の筋肉にかなりの負担をかけています。でもその筋肉のメンテナンスはしてますか?してませんよね。ちょっと運動したりした時はストレッチして筋肉のケアをしますが毎日使う腕の筋肉のケアはしません。ですから酷使して縮んだ筋肉が伸びずに硬くなってしまうのです。筋肉が硬くなれば伸びませんから筋肉の動きも悪くなり、当然腱鞘にも負担がかかるのです。硬くなった筋肉をほぐすためにストレッチを習慣づけましょう。
また、キネシオテープを貼ると言う方法もあります。キネシオテープを貼ることで皮膚にしわが出来てそのおかげで皮下の血行が良くなり筋肉が緩んできます。ストレッチは意識してやらないと意味がありませんが、キネシオテープは一度貼ってしまえばあとは何もしなくても良いのです。私はキネシオテープをずっと貼ってましたが、いつの間にか手首と肘の痛みがなくなっていました。
キネシオテープも色々な種類があるのですが、痛みがあったので私はファイテンのチタンテープを使用しました。人間の体には微弱な電気が流れています。だからこそ心電図などを測れるのですが、痛みがあったりする部位はその電気の流れが乱れているのです。痛みのある部位にチタンテープを貼ることで電気の流れを改善し結果として血行が良くなり筋肉もほぐれてくるのです。
ただ数日貼れば改善されるわけではないので、皮膚が敏感な方は厳しいかもしれません。私は鈍感なのかずっと貼りっぱなしでも問題ないので剥がれてくるまで放置していました。それでも痛みがなくなるまでに数か月かかりました。
そんな訳で今では手首と肘の痛みはなくなりましたが痛みがなくなるまでに随分時間がかかりました。やはり腱鞘炎になってしまうと治すのに時間がかかりますから、日頃から腕のストレッチは毎日行うようにしましょう。そして筋肉に疲れを感じたらマッサージも有効です。
今度は人差し指の腱鞘炎
ここまで書いてブログをアップしようと思っていたら、今度は右手の甲に痛みが発生しました。これはかなりの痛みで特に人差し指を手の甲の方に反らせた時に激痛が走ります。なんせ初めての場所での痛みなので、何が原因なのかわかりません。暫く湿布を貼ったりして様子を見ていたのですが、痛みが少し和らいだところで痛みの場所や痛みが発生する条件を特定できました。
- 人差し指の付け根の関節の下の方が痛む
- 人差し指を手首側に反らした時に痛む
- 手をついた状態から掌を浮かすと痛む
といった感じです。手をまっすぐ伸ばした状態から人差し指を上に曲げると痛みが発生するのです。とりあえず湿布をしたりキネシオテープを貼ったりしたのですが、人差し指は日常生活で非常に使うところなので全くよくなりません。解剖図などを見ると痛んでいるところにも腱鞘があります。「え?もしかしてこれは人差し指の腱鞘炎?」と思ったのですが、人差し指の腱鞘炎なんて聞いたことが無かったので信じられませんでした。そして先日病院に行った時に理学療法士さんに伝えたところ、間違いなく人差し指の腱鞘炎だと言われました。
人差し指の腱鞘炎の原因と対応
なぜそうなったのか原因を考えましたが答えは簡単です。長年に渡るマウスのホイールをグリグリし過ぎたことです。仕事柄一日中パソコンを使っていますので、画面を動かすのにホイールは必須です。考えてみれば一日中人差し指を動かしていますからそれ以外に思い当たる事はありません。ま、職業病と言っても良いのではないでしょうか。
まずはキネシオテープを貼ってみるのですが、なかなかどうしてすぐに剥がれてしまいます。結局綺麗に貼っていてもポケットに手を入れた瞬間に端が剥がれてきます。そうなると時間の問題で気が付けばベロンと剥がれた汚い状態になってしまいます。こまめに張り替えないといけないのですが、これが結構なストレスになります。
そして腱鞘炎を治すためにはとにかく使わないようにするしかないのですが、それは不可能です。試しに中指を使ってスクロールしたりしてみましたが、ついつい人差し指でやってしまいます。人差し指を全く使えない状態にしなければいけませんので、先週よりマウスを左手で操作することにしました。左手でのマウス操作は以前にもやったことがあるので全く問題はありません。右手ほど細かい動きは出来ませんが、そんな細かい動きは必要ないのでこれなら続けられそうです。ちなみに左右のクリックを変更していませんのでいわゆる左クリックは左手の中指で、右クリックが人差し指になります。でもダブルクリックする時は人差し指の方が確実なので左右を入れ替えたほうが良いと思います。
はたしてどれくらいの期間で治るのか。年内に治ってくれれば良いと思っています。
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