足首だけではないストレッチボードの効果
今日は私が永年愛用しているストレッチボードついてお話しします。写真のストレッチボードは長いこと使っていてかなり汚いですがお許しください（汗）。
ストレッチボード
ストレッチボードとの出会い
このストレッチボードとはかれこれ40年以上の付き合いになります。私は小さい頃から足首が非常に固く、踵をつけたまましゃがむことが出来ませんでした。それを気にかけていた母親がどこかでこのストレッチボードを見つけて買ってきてくれたのです。それが私とストレッチボードの出会いです。しかし私とストレッチボードの付き合いはそんなに親密ではなく、乗ったり乗らなかったり的な感じでした。いくら足首が硬いと言っても今ほどではありませんでしたし、日常生活にそんなに支障もなかったのでストレッチボードに乗る必要性をあまり感じていませんでした。やはりストレッチボードと親密な関係になったのは、筋ジストロフィーを発症してからになります。それからは足首を柔らかくすると言うよりは足首が硬くなるのを少しでも遅らせると言う事を目的に毎日乗っています。
ストレッチボードとは
さて、このストレッチボードがどういうものかと言いますと、ボードに角度をつけてその上に乗りアキレス腱からふくらはぎを伸ばすと言う非常にシンプルなものです。実際にはアキレス腱からふくらはぎ、やり方によってはハムストリング（腿裏）まで伸ばすことが出来ます。ボードを支えるストッパーの位置を前後に動かすことで角度を変えることができます。昔はストッパーの位置を少し動かすことができる位足首の柔らかさがあったのですが、今では1番なだらかな角度で固定になってしまいました。それでもストレッチボードに乗ると踵がボードにつかないのですが、5分位でようやく踵がボードにつくようになりますけど結構キツイです。私の足首は大体90度位までしか曲がらないので、ストレッチボードに乗るとかなりアキレス腱からふくらはぎ辺りが伸びて痛くなります。
ストレッチボードの使い方
基本的な使い方はこのストレッチボードに乗るだけです。ボードに乗った時、ふくらはぎが少し張るくらいの角度に合わせます。決して痛くなる角度にはしないように。そのまま最低でも90秒乗るだけです。その後ボードに乗ったまま膝を曲げないようにして前屈をします。たったこれだけですから、テレビを見ながらでもできます。
私がストレッチボードに乗る時間
私の場合足首が90度位しか曲がらないので、両足でストレッチボードに乗ると体重が両足に分散されてしまいちっとも伸びません。ですので片足ずつ交互に乗って全体重を片足にかけるようにしています。毎朝会社に行く前に必ず乗りますが、朝は時間がないので左足2分右足3分位です。休みの日や風呂上がりは右足左足それぞれ5分ぐらいずつ乗ります。ただ5分乗っても片足に体重を乗せる感じなので姿勢が良くないせいか腰がだんだんと痛んできますので、あまり長い時間乗ることができません。その分ストレッチボードに乗る回数を増やすことを意識しています。
ストレッチボードの効果
ストレッチボードの効果はアキレス腱からふくらはぎが伸びて足首が深く曲がると言う事です。私は筋ジストロフィー患者なので、次第に筋肉が縮み足首がだんだんと硬くなってきます。そして足首が硬くなり深く曲げることが出来なくなると歩く事にも影響してきます。足首が硬くなると歩く時に体重が前に乗らないのでどうしても踵体重になってしまうため、段差や小石に乗っかったときにカクンと膝が折れて転んでしまう可能性が高くなってしまうのです。特に朝はまだ体が完全に起きていない状態ですから、朝家を出る前に足首を伸ばしておく必要があるのです。そしてストレッチボードに乗った後は歩くのが非常にスムーズになります。今では朝ストレッチボードに乗らないと不安になるくらい朝の習慣となっています。
ストレッチボードも無理は厳禁
ストレッチボードに乗ってアキレス腱を伸ばしていると、伸びていると感じる痛みがあるのです。しかし筋ジストロフィー患者の私の場合、体調が悪い時は伸ばしている時に嫌な痛みを感じます。もうこれ以上伸びない、筋肉が切れそうな我慢出来ない痛みなのです。そんな時は即中止します。ただ伸ばすだけですけれど、無理はいけません。何事も体と相談しながらです。
ストレッチボードは日々の疲労回復に効果あり
そんなリハビリ用と思われがちなストレッチボードですが、実は健常者の方々は疲労回復にこのストレッチボードを利用しているようです。立ち仕事の方だったり、外回りでたくさん歩く方々が積極的に使用しているのです。ストレッチボードに乗って前屈をするとさらに腿の裏の筋肉も伸びるのです。アキレス腱からふくらはぎ、ハムストリングを伸ばすことで体の柔軟性を取り戻し、さらに血行が良くなることで足にたまった疲労物質を取り除きますから、疲労回復やむくみが取れるという効果があります。ですので筋ジストロフィー患者の方だけではなく、健常者の方にもストレッチボードをおすすめします。
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