ストレッチポールで固まった筋肉を緩める

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今日は私が愛用しているストレッチポールを紹介したいと思います。

ストレッチポール

ストレッチポールって何?

まずストレッチポールという名称は㈱LPNが販売しているセルフケアをするためのツールの商品名です。ネットで探せば似たような商品がありますが、商標登録されていますのでストレッチポールと呼べるのはこの商品だけです。

ストレッチポールは芯材が発砲ポリエチレン(EPE)でできた円柱状のものです。何をするためのものかと言うと、この上に寝転がり胸や肩、背中や腿の筋肉を緩めるためのセルフケアツールなのです。

体の不調のメカニズム

人間は何かに集中したりしていると前かがみになりがちです。仕事をしていてもそうですし、車を運転していてもそうです。その証拠に人間は疲れた時に伸びをしますよね。伸びをすることで体の前側の縮んだ筋肉を伸ばしているのです。その状態が長く続くと体の前側の筋肉が縮み、背中側の筋肉は伸びた状態のまま筋肉が硬くなり姿勢が悪くなります。そして次第に体には痛みや不調が出てくるのです。

縮んだ筋肉を伸ばす

ストレッチポールはその縮んだ筋肉を伸ばすためのツールなのです。ストレッチポールの上に仰向けになることで、自重で胸や肩の筋肉を伸ばすことが出来るので、体に無理な力がかかりません。そして体の前側の筋肉が伸びると言う事は、それまで伸び切っていた体の後ろ側の筋肉が緩むと言う事なのです。人間の筋肉は縮んだ状態で硬くなると痛みが出ます(肩こりなど)。しかし、筋肉は伸びた状態で固まっても痛みが出るのです。背中などが良い例です。筋肉が縮みたくても縮めない状態なのです。こうなると痛みのある背中側の筋肉をマッサージしても効果はそんなにありません。胸を開いて体の前側の筋肉を伸ばし背中の伸びて固まった筋肉を緩めるしかないのです。

歪んだ姿勢を治す

そして姿勢が悪くなれば当然背骨も歪んできます。猫背が良い例です。このストレッチポールに仰向けになることで体の筋肉が緩み、背骨が正しい位置に戻るのです。人間の背骨はS字カーブを描いています。それは重い頭を支えながらバランスをとり体に負担がかからないためのものなのです。しかし日常生活で悪い姿勢を取り続けることで背骨のS字カーブが崩れ、歪み、様々な影響が出てくるのです。そしてストレッチポールに仰向けになることで、頭と背中とお尻の骨がストレッチポールに接し、自重で歪んだ背骨が伸ばされて正しい位置に戻るのです。もちろん継続しなければ戻りませんが。

ストレッチポールを購入してみる

最初、こんなものでの筋肉が緩むのかと思いましたが、筋ジストロフィーであるがゆえ、筋肉が縮み痛みを抱えていましたので買うことにしました。まずは情報集めからです。

類似品の多さ

ネットで色々物色しましたが似たような商品がたくさんあります。もしろん本家ストレッチポールが一番高価なのですが類似品は安い物ばかりです。本当に効果が有るのかどうかわからないのでとりあえず安い物でも良いかと思いながらレビューなどを参考に検討しました。すると安い物は芯材の材質がストレッチポールとは違うらしく耐久性に問題があるようでした。使用していると頭や背骨、お尻の骨が当たるところがへこむようですが、最初はへこんだ部分がちゃんと戻るのですが、やがてそれが戻らなくなるという書き込みが多くみられました。こういったストレッチなどのセルフケアは継続して習慣化してこそ効果が現れるものです。変形して使いづらくなったのでは意味がありません。やはりストレッチポールはそのあたりも考えて材質にこだわっているようです。

プロが使用している

そして使用している方のブログだったり色々な記事を見ているうちに、体操の日本代表の内村航平選手が競技の合間にストレッチポールに寝ている写真を発見しました。次の競技に向けて一度筋肉をリセットしているようです。さらにサッカーの試合を見ていた時です。90分が終わり延長戦に入る前にスタッフがストレッチポールを抱えてきてピッチの中に投げ込んでいました。選手は90分走り続けていたのですから、筋肉にかなりの疲労があるわけですよね。疲れた中でも最高のパフォーマンスをするために一度筋肉をリセットして延長戦に臨むのです。アスリートにとってちょっとした筋肉の張りや違和感などは実際に自分のプレーや演技に影響するようです。そんなプロの現場で使われているのですから、やはり効果が有るものなのだと確信しました。という訳ですぐに購入することにしました。色々な販売業者がありましたが、私はメーカーの公式ショップで購入しました。これが一番安心ですし保証付きですから。

ストレッチポールを使ってみる

品物が届く

メーカーの公式ショップで注文し、品物が届きました。ストレッチポールの他に使用方法を説明するDVDが入っていました。まずはDVDを視聴します。DVDには何種類かの運動が紹介されています。さて、DVDを見終わりましたので早速使用してみます。 ストレッチポールの端に座り身体を倒して仰向けになります。すると背骨に沿ってストレッチポールがフィットします。床に肘をつくのですが、その態勢でも徐々に肩は下がり胸が開いた状態になります。さらにDVDに出ているように肘で円を描くようにゆっくりと動かします。それによりさらに胸や肩の筋肉が伸び、固まっていた背中の筋肉が緩みます。使い方によっては筋肉を緩めるだけではなく、体幹を鍛えることもできるようです。

私の体の状態

筋ジストロフィー患者の場合は体の筋肉が縮んでしまいます。それにより体にいろいろな不具合が起きるわけですが、私の場合背中の筋肉がひどく硬くなっています。普通の人でも筋肉を使うと常に筋肉が硬くなりそれを解さなければなりませんが、それをしないと次第に筋肉が固くなって縮んでいきます。私の背中はどうしようもない位に硬いのです。どのくらい硬いかと言うと、背中を丸めることができません。たとえば本人的には一生懸命背中を丸めているつもりでも、横から見ると背中はまっすぐで頭だけ前に出ているように見えるそうです。病院ではまるで背中に鉄板が入っているようだと言われました。

背中が丸まらないと何が都合が悪いのかと言うと、常に背中が反った状態なわけでその姿勢を維持するために背中の筋肉はいつも縮んだままです。背中がそっているために寝ていても常に背中の筋肉が縮んだ状態になっています。ここ二年ほど寝ていると明け方に背中が痛くなって目が覚めます。背中の筋肉が硬くなって痛むのです。大体最低でも7時間位は寝ないといけないのですが、そのくらいの時間で背中の筋肉が痛み始めます。そうなると上を向いても横を向いても下を向いてもどんな姿勢をとっても基本的に背中が反っているので痛みが取れません。唯一痛みが取れる姿勢というのが起き上がり座ることです。座って頭を前に下げると少し背中が伸びる感じがして痛みが和らぎます。ですのでどんなに疲れていても長い時間寝ていることができません。非常に辛いです。

もし私の背骨が多少なりともまるまるようなアーチが描けるのであれば背中の筋肉を伸ばすストレッチも楽にできると思います。しかし私の場合、反対側に反っているためにそれを逆側にそらすように伸ばすストレッチは非常に難しいのです。さらに背中の筋肉はいつも縮んでいるわけですからまずそれを解さない限り背中の筋肉は伸びません。そこで登場するのがストレッチポールなのです。

まるで反対

読んでいる方はお気づきと思います。先ほど不調のメカニズムのところで、縮んだ前側の筋肉を伸ばすことで背中側の伸びた筋肉が緩むと書きました。私の場合はまるで反対で、縮んだ背中側の筋肉を緩めなければいけないのです。そうなると効果が無いのではないかと思いますよね?反対ならストレッチポールにうつ伏せで乗れば良いのでしょうか。いえいえ、伸びていようが縮んでいようが筋肉が固まっていることに変わりはありません。まずは硬くなった筋肉をほぐさなければいけないのです。ストレッチポールに仰向けになると後頭部、背中、お尻の骨の3か所がストレッチポールに接します。そうするとその3点を支点としてその間の背骨のアーチが自重で下がり(伸び)正常な骨のアーチに近づくわけです。すると縮んでいた筋肉も伸び緩むのです。意識としては筋肉を伸ばすというよりも、緩めるという感じです。

ストレッチポール驚きの効果

もちろんストレッチポールでの運動が終われば身体が軽くなったような感じがします。でも、一番はストレッチポールから下りた瞬間に感じます。

毎回15分の運動

ストレッチポールに乗るときは、メーカーが目安としている1回の使用時間通りいつも15分ほど乗っています。そして行う運動は

  • 肘で円を描く
  • 両手を広げ大胸筋を伸ばす(かなり縮んでいる)
  • 腿の付け根を伸ばす(かなり縮んでいる)

この3つの運動です。

肘で円を描く

基本の運動です。これにより肩の後ろや背中の筋肉が緩むようです。最初はぎこちないのですが、やっているうちにスムーズに円を描けるようになります。

両手を広げ大胸筋を伸ばす

大胸筋はかなり縮んでいて、仰向けの姿勢で両腕を左右に広げても床に手の甲がつきません。日常生活でふとしたはずみで腕が引っかかる原因になるので結構危険です。

腿の付け根を伸ばす

腿の付け根はかなり縮んでおりその影響で反り腰になっています。立っているとその腰に体重がかかるので腰が痛くなります。そのために腿の付け根を伸ばさなければいけないのですが、この運動自体でもかなり腰にきます。

体が床に沈み込む!?

そして15分の運動を終え、ストレッチポールから床の上にすべり降ります。するとまるで自分の体が床に半分くらい沈み込んでいるような感覚に驚きます。驚いて横を見ても普通に床の上にいます。そうなのです。普段筋肉が硬くなっていることなど全く意識していません。しかし体の筋肉はこわばり、固まっているので寝転がった時に床に接する体の面積が狭いのです。肩甲骨のあたりとお尻の骨あたりとか。しかしストレッチポールで筋肉を緩めることによって、床に接する体の面積が広くなったわけです。わかりやすく言うと点で接していたものが面で接するようになった、と言う事です。筋肉が緩んだことを十分に感じることが出来ますし、体が楽になります。

ストレッチポールを実際に使用してみて

これだけでも体が楽になり買って良かったと思いました。なかなか毎日は出来ませんが、休日だけストレッチポールに乗っても効果を感じることが出来ます。しかし偶然にもさらに良い方法に出会ってしまいました。

ストレッチポールを準備運動として使用する

ある休みの日、やはり背中の強い痛みで目が覚めてしまいました。いつもなら起き上がりとりあえず首や背中のストレッチをするのですが、この日は喉が渇いていたせいもあり仕方なく起きてリビングへ行きルイボスティーで喉の渇きを鎮めました。起き抜けでボーっとしていたせいもあり、すぐにはストレッチをする気にもならずストレッチポールに乗ることにしました。いつも通り15分間運動し床の上で「おぉ体が沈んでる」と納得してから起き上がり、座り頭を前に下げた時です。ほんの少し下を向いただけなのですが背中の筋肉がものすごく伸びている感じがしたのです。今までどんなに背中のストレッチをしてもここまで伸びてると感じたことはありませんので驚きました。せっかくなのでそのまま背中のストレッチをしたのですが、今回は凄く伸びてる感じがしました。これでこそストレッチという感じです。つまりこれはストレッチポールに乗ったことにより固まった背中の筋肉が緩み、ストレッチをするための準備ができたと言うことになります。今までは背中の筋肉が縮んで硬くなったものをいきなり伸ばしていたのでそんなに伸びなかったのですが、ストレッチポールに乗ることで縮んだ筋肉をほぐし伸ばしやすくしたわけです。ストレッチポールを準備運動として使うことでストレッチの効果を高めることを発見してしまったのです。もしかしたら筋ジストロフィー患者限定かもしれませんがね。

酷使した身体をリセットし、本来あるべき状態に整える。

この文言はオフィシャルサイトに出ているものです。まさにリセット、体をニュートラルな状態に戻すためのセルフケアツールなのです。手軽で簡単、効果抜群で手放すことが出来ません。今や我が家では私だけではなく家族全員が愛用しています。

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