朝の水やり中に転ぶ

先日の朝、庭で花に水やりをしていたら転んでしまいました。筋ジストロフィーを患っているので筋力が無く、転んでしまったらほぼ立ち上がることが出来ないのでかなり注意をしていたのですが。

筋力が無いので簡単には立ち上がれない

毎朝出勤前に家の脇と正面に置いた鉢植えのバラに水やりをしています。まず家の脇の鉢植えに水やりをするのですが、ホースを引きずりながら歩くのも危険なので、家の脇用と表側用の2つのホースを用意し、表の水道にホースを付け替えて水やりをしています。今朝もいつも通り水やりを始め家の脇の狭い方に置いてある鉢植えのバラなどに水をやっていました。一通り水やりが終わり水を出したまま最後のひと鉢にノズルを置いて表に回って水道の栓を閉めようとしていたのです。表に回る少し手前のところで左足が膝折れしてそのままドスンと尻餅をつきました。

立ち上がるための作戦

私は筋力が無いので転んでしまったらよほどの好条件が重ならない限り自力で立つことができません。さあ大変です(冷静?)。実際はどうしようかとかなり慌てました。まだ朝の7時前ですし、妻も忙しいですからSOSは「もうダメ」という最後の段階にするとして、何とか頑張ってみようと思いました。そこで私が立てた作戦は

  1. エアコンの室外機の前まで這って移動
  2. エアコンの室外機を利用して立つ

という実にシンプルな作戦です。

作戦失敗

早速、這ってエアコンの前まで移動しました。そう言えば水道の栓を止めることができないので水が出たままです。手を伸ばしてノズルのストッパーを外して一時水を止めます。

そして体の左側に室外機が来るようにして、室外機に左手をつき、立膝から右足を前に出し膝に右手をついて「せーの」で力を入れてチャレンジします。…しかし残念ながら腰が少し持ち上がっただけでそれ以上は上がりません。作戦失敗です。

創意工夫で立つ

筋ジストロフィーを患っている私は筋力がないので這って移動してから立膝の体勢になるまでに、腰だったり腿だったり腕だったり体中に力が入っていたりしているのと、ふくらはぎが攣りかけていたりしているので、悲しいかないざ立とうという本番時に力があまり残っていないのです。

創意工夫で作戦成功

「やっぱりダメか」という絶望感に襲われますが、何とかしないと会社にも行けません。どうして立てないのか座ったまま少し冷静に考えます。地面の高さから立とうとするには力が足りませんが、左膝の位置を少し高くすれば何とかなりそうです。周りを見回し使えそうなものを探してみると「鹿沼土」の袋が目に飛び込んで来ました。「これだっ!」とばかりに急いで鹿沼土の袋を室外機の前に起き、位置を調整してから左膝を鹿沼土の袋の上にのせます。そして体制を整えて一気に立ち上がってみると…何とか体を持ち上げることが出来ました。

庭で立ち上がるのに必要な室外機と鹿沼土の袋

庭で転んだ時、立ち上がるのに必要な室外機と高さを稼ぐ鹿沼土の袋

しかし体を持ち上げることは出来ても左手を室外機につき、右手を膝について膝が曲がった中腰の体から動けません。最後の一踏ん張りで膝を伸ばさなければ崩れ落ちてしまうのです。ここで力尽きてしまったら、もう二度と立つことはできません。何とかしなければ…。とにかく左膝を伸ばすことができれば、左足がつっかえ棒みたいな状態になり立ち上がることができるのです。歯を食いしばり最後の力を振り絞って何とか左膝を伸ばすことができました。ここまで出来ればもう大丈夫です。つっかえ棒状態の左足に体重を移し右ひざを伸ばして何とか立ち上がることができましたが、立ち上がった時には物凄くハァハァして息が上がっていました。何とか作戦成功しましたが、私の体の中の力の残量は10%切っていて動けません。

消耗から回復、そして出勤

暫くの間ブロック塀に寄りかかり、呼吸を整え体を休めてから細心の注意を払いながら恐る恐る表に回り、水道の栓を閉めホースを付け替えて今度は家の前にある鉢植えに水やりをしました。とにかく転ばないように細心の注意を払いますが、力が残ってないのであまり動けず体の向きを変えるだけにしました。ま、ここで転んだら這って玄関に入れば良いので、そういう意味では気持ち的に少し楽です。でも砂利を敷いてたりするので、転んでしまうと結構膝とか手のひらをやられて血だらけになってしまいますが。

そして転ぶこともなく水やりを終え、家に入りました。ズボンは泥だらけですから履き替えなければなりません。ズボンを脱いでみると、両膝あたりが赤くなっていたのでアザになるのでしょう。

ズボンを取り替えた後もしばらく椅子に座って回復を待ちました。本当なら1時間くらい休んた方が良いのですが、遅刻してしまうので10分だけ休んで出発しました。また力が抜けて転ぶのではないかという不安を抱えながら駐車場まで歩き何とか車に乗り込みました。会社に着けば駐車場から会社まで200mほど歩かなければならないのですが、今日は無理そうなので会社に車をつけて同僚に車を駐車場まで動かしてもらいました。ちなみに以前「アクアには乗れない」というような記事を書きましたが、あの後会社にある車で一番古いキューブに交換して貰って通勤しています。

筋ジストロフィーの私にはアクアは車高が低すぎた
通勤に使用している車がアクアに変わったのですが、車高が低く車から降りるのに立つことが出来ません。唯一、助手席の方に頭を向けて四つ這いになり、後ろ向きに足を降ろして立つしか方法がありませんが、それってどうなんでしょう。やはり筋ジストロフィーの私には今人気ハイブリッドコンパクトカーは無理のようです。

二種類の転ぶパターン

前からわかっているのですが、自分が転ぶ状況というのは二種類あるのです。

  1. 少しの段差に気がつかずに乗ってしまい力を入れるタイミングが合わずに膝折れする
  2. 足をついた後に意思に反して急に力が抜けて膝折れする

最初のパターンは自分が注意すれば良いのでたいした問題ではありません。しかし二つ目のパターンば大問題です。普通に左足をついて右足を前に出す瞬間に力が抜けるのです。考えてみると結構このパターンで「危ねぇ」とヒヤッとしたことが何度もあります。それも必ず左足です。おかしいと思いませんか?神経的なものなのでしょうか。自分の意思とは関係なく起こるのですからちょっと厄介です。

足の力が急に抜ける

会社の階段で結構危ない目にあっています。会社の階段は幅が120cm、一段の高さもそんなに高くなく、両サイドに鉄製の手すりが付いているので私でも何とか上ることができます。その階段を両サイドの手すりにつかまりながら上るのですが、左足をついて膝を伸ばした瞬間に膝折れします。その時はまだ右足を引き上げていないので元に戻る感じで右足を元の位置につきます。これなら振出しに戻るだけなので何も問題は無いのですが、力が抜けるタイミングがずれると大変なことになるのです。

会社の階段で転落

昨年、朝会社について階段を上っている時でした。ちょうど下から3段目に左足をつき膝を伸ばしました。膝折れしなかったのでそのまま右足を上げ上の段につこうとした瞬間に左足の力が急に抜けました。右足を上げたまま左足でしゃがむ感じです。そのまま勢いよく後ろに落ちるのですが、手すりにつかまってはいるものの、私は握力が20kgしかないのであっけなくそのまま後ろに落ちました。当然床に後頭部をぶつけたのですが、家の階段で頭から落ちても助かったように、こういった場面での運が少しはあるようで、荷物のいっぱい入ったリュックを背負っていたのでそんなに頭を強打しなくて済んだのです。しかし左腕を柱の鉄骨の角に激しく擦ったようで、肘あたりの皮膚が数センチなくなりました。頭よりも肘の方が凄く痛かった(涙)。

そんなわけで結構危ない目には会っていますが、いくら注意していても自分の意思とは関係なく力が抜けてしまうのは防ぎようがありません。筋肉と言うよりは神経の問題でしょうから、どうすることもできません。そう考えると転んだ後うまく立ち上がることができるようにするしかないのでやっぱり筋トレをするしか方法がありません。

筋力維持のための筋トレ

東日本大震災後車通勤になり日常生活でたくさん歩くことがなくなりました。それまでの電車通勤では毎朝ふくらはぎが張ってしまうほど負担がかかっていましたが、今考えてみると震災後の筋力の低下ははっきりと感じます。しかし震災前の電車通勤で足に負担がかかっていると思っていた時の方が筋力の低下はあまり感じていませんでした。つまり、やりすぎはいけませんがある程度筋肉に負荷をかけた方が筋肉を維持することが出来るのだと経験的に思いましたし、確信しました。そんな訳でこれからは毎日少しずつ負荷をかけてみようと思います。最近腰痛を抱えてあるのでそれが治ったら体と相談しながらやってみようと思います。健常者の方からすればちっとも筋トレではありませんが、膝に手をついた中腰の状態から立ってみる、とかスクワット的なものを考えています。足腰に筋肉がついてくれればラッキーですし、日常生活も楽になりますからね。筋ジストロフィーですからたとえ筋肉がつかなくても、今ある筋肉を維持することができるのですから。そしてなによりも自分の足で歩けなくなるタイムリミットを先延ばしできるのですからこれ以上のことはありません。

コメント

  1. SF より:

    私と全く同じ状況なので驚いています。私は60歳で定年退職しました今66歳です。
    今も働いておられるのには敬服致しております。

    • Yosuke Yosuke より:

      SFさんコメントありがとうございます。
      職場でも色々と環境を整えてもらって何とか働いているという感じでいつまで働けるのかわかりません。でも5年という目標を立てながら、とにかく病気やけがをしないことを心掛けて毎日過ごしています。
      寝込むことが一番の敵ですからお互いに気をつけましょう。