RWC 準決勝 イングランドVSニュージーランド

ラグビーワールドカップ2019準決勝第1戦、イングランドVSニュージーランドの試合が横浜国際総合競技場で行われ、戦前の予想に反してイングランドがニュージーランドを19-7で下しました。これによりイングランド代表はニュージーランドの史上初のワールドカップ3連覇を阻み、2003年大会以来2度目のVへ王手をかけました。

ラグビーワールドカップ2019ロゴ

試合前には実質的な決勝戦とも言われた試合でしたが、イングランドがニュージーランドの良さを出させず終わってみればニュージーランドは何もできずスコア以上の差があったように思います。これは日本と南アフリカの準々決勝のような力の差があったと言う事ではなく、イングランドを率いるエディー・ジョーンズHCの作戦勝ちと言う事です。

序盤からとにかく早いタックルでニュージーランドにプレッシャーをかけ続けます。タックルが決まるとそこへ次から次へと選手が突っ込んできます。さらにそこからニュージーランドが展開しても、タックルの速さは変わりません。

ボールを奪えば攻守の切り替えも早くスピードに乗った攻撃と、集散の速さでニュージーランドを圧倒します。あっという間にトライを奪い、ゲームの主導権を握ってしまいました。その後もイングランドのスピードと集散の速さが衰えることはありません。結局そのペースはノーサイドになるまで衰えず、ニュージーランドは何もすることが出来ませんでした。唯一のトライもイングランドゴール前のイングランドのラインアウトでのミスでボールを奪ってトライしたものです。

とにかくイングランド代表が素晴らしかったのですが、このパターンはついこの間見たような気がします。そうです、日本VS南アフリカの準々決勝の時の南アフリカの守備です。とにかく出足の良いタックルで相手の出足を止め、さらにタックルもミスすることなく必殺のタックルと言った感じでした。そしてボールへの集散も早く数的有利を作って相手のボールさえも奪ってしまいました。

そう言えば日本VS南アフリカの試合前、南アフリカ代表の監督が日本代表について「ニュージーランドのようなチーム」と言っていました。そう考えればその対策は同じようなものになっても不思議ではありません。

しかし考えてみればイングランドが見せたパフォーマンスが出来れば勝ち続けることが出来ると言う事なのでしょう。もちろん攻撃に移った時の個人の技量やコンビネーションなどの違いによって結果も変わってくると思いますが、私のような素人からすると、南アフリカやイングランドが見せたパフォーマンスを80分間続けることが勝つための最低限の事なのかもしれません。

次は準決勝の南アフリカVSウエールズです。ウエールズのフォワードも強力ですから、フォワード対決になるのでしょうか。とても楽しみです。

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