2019年J1参入プレーオフ決定戦

2019年12月14日(土)にJ1・16位の湘南ベルマーレとJ2・4位でプレーオフで勝ち上がってきた徳島ヴォルティスのJ1参入プレーオフ決定戦が行われ、1-1の引き分けに終わりました。この結果、湘南ベルマーレがJ1残留を決め、徳島ヴォルティスは惜しくもJ1昇格を逃しました。

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試合は序盤湘南が押し込む形から始まりましたが、次第に徳島がペースを握り、湘南ゴールに迫る形が多くなりました。見ていても徳島にはボールをつなぐ意思と言うのがはっきりと見えましたし、選手たちも良くトレーニングされていて、徳島が攻撃的なスタイルと言うのは納得です。一方の湘南は全員が体を張ってボールを奪ったら全員攻撃というスタイルですが、徳島のようなコンビネーションと言うのはありません。正直見ていて「どちらがJ1なんだ?」と思う位の内容でした。

そして意外にも早く徳島が先制点を挙げてしまいます。19分にコーナーキックからファーサイドで折り返し、ゴール前でのボレーが決まります。見事な得点で徳島ヴォルティスが先制し、面白い展開になりました。しかしその後残念だったのは、この1点を取ったことによって徳島ヴォルティスが守備的になってしまった事です。勢いに乗ってさらにもう1点取りに行くのかと思っていたのですが、相手の様子を見ると言うか、急に引いて守るようになってしまったのです。立場的にはJ2ですし挑戦者なわけですからさらに攻めて2点目を取って勝利を引き寄せてほしかったと思います。

それでも湘南の攻撃はどこか中途半端と言うかうまくフィニッシュまで持ち込むことが出来ずに前半が終わってしまいました。攻めてはいるけれども点が取れる感じがしません。後半どのように修正してくるのか注目していましたが、後半からクリスランを前線に入れると、チームとしての狙いがはっきりとしてきました。当然得点が入りそうな予感もしてきます。

そして64分、ついに湘南が同点に追いつきます。これで慌てた徳島がその後攻め立てますが、同点で勢いを増した湘南の壁を打ち破ることが出来ずそのまま試合終了となり湘南ベルマーレがJ1残留を決めました。

J1第33節、最終節と下位チーム同士の直接対決があって最高の盛り上がりを見せましたが、終わってみれば順当な成績になりなんの波乱もありませんでした。ただ、徳島は攻撃的なスタイルでありながら、戦況によっては引いて守ることもできると何かで読みましたが、なんかその弊害が出てしまったようにも思います。とても良いチームだったので残念です。来シーズンは実力で2位までに入って自動昇格してもらいたいと思います。

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