RWC 準決勝 ウエールズVS南アフリカ

ラグビーワールドカップ準決勝第2戦、ウエールズVS南アフリカの試合が横浜国際総合競技場で行われ、19-16で南アフリカがウエールズを破り決勝進出を果たしました。戦前より北半球王者VS南半球王者の対決と言う事で非常に注目された試合でしたが、互いに譲らない拮抗した素晴らしい試合でした。

ラグビーワールドカップ2019ロゴ

ラグビーワールドカップ準決勝第2戦は準々決勝で日本を破った南アフリカと、フランスを破ったウエールズとの試合でした。南アフリカは準々決勝で日本を押さえ勢いに乗って準決勝を迎えました。一方のウエールズは準々決勝でフランスにリードを許し非常に厳しい状況でしたが、後半開始早々リードしていたフランスチームに退場者が出たことで盛り返し、最後の最後に逆転し20-19という僅差でウエールズが辛うじてフランスを破り準決勝に進みました。前半の内容からもしフランス代表に退場者が出なければフランスが優勢だったのではないかと思います。

さてそんな両チームの対戦ですが、どちらもフォワードでゴリゴリ進むチームですが、どちらも譲らず一進一退を繰り返し、両チームともトライが奪えず両者仲良く3PGずつ得点を重ねます。そして後半、南アフリカに待望のトライが生まれます。これで南アフリカが優位かと思われましたが、今度はウエールズが南アフリカ陣内に攻め込みゴールに迫ります。するとウエールズは自慢のフォワードでこれでもかとゴリゴリと南アフリカゴールに迫るのですが、南アフリカも素早い出足でゲインラインを切らせません。見ごたえのあるフォワードのぶつかり合いの末、南アフリカに反則がありましたが、ウエールズはスクラムを選択しさらに自慢のフォワードで押し込みます。ラックからボールが出てもフォワードが突っ込むだけでパスは回りません。こうなるとウエールズの意地を感じます。そしてまた誰もがフォワードで来るだろうと思った矢先、左に展開し見事に人があまり左隅にトライしました。コンバージョンキックも決めて16-16と再び同点です。

どちらも一歩も譲らない白熱した試合で会場も大盛り上がりです。そして勝負を分けたのはウエールズラインアウトでのミスでした。ミスと言ってもラインアウトを取る寸前に同じタイミングで競ってきた南アフリカの選手の手にボールが振れたことで、ウエールズの選手がボールをキャッチすることが出来ずに落としてしまいノックオンを取られてしまいました。これを南アフリカのSOハンドレ・ポラードがきっちりとペナルティゴールを決めて19-16としました。しかしこのハンドレ・ポラードのキックの成功率は素晴らしく、どんなプレッシャーがかかる場面でもきっちりとキックを決める姿に感動しました。

その後もウエールズは責めましたが、世界一を誇る南アフリカのフィジカルは時間が経過しても衰えることは無く、むしろウエールズのフォワード陣に疲れが出て南アフリカにスクラムで押し込まれ反則を犯すなどしてそのままタイムアップしました。

今回も南アフリカのSHデクラークは素晴らしかったと思います。日本戦でも常にボールを狙っていて素早い動きでプレッシャーをかけてきていましたしキックの精度が素晴らしく、しかも背が低いのにパワフルでタックルもきっちり決めるなど大車輪の活躍でした。準決勝の横浜国際総合競技場は風が強く思うようにはいかなかったようですが、それでも視野の広さやプレー展開の予測など随所に良さが出ていました。

さて、11/2(土)の決勝はイングランドVS南アフリカの対戦となりましたが、この顔合わせは南アフリカが2度目の優勝を果たした2007年大会の決勝戦以来になりますが、南アフリカは過去に2度決勝に進出しいずれも優勝しています。一方のイングランドはあのエディー・ジョーンズが率いていますので決勝に向けてしっかりと準備してくると思います。どちらが勝つにしてもとても素晴らしいゲームになると思います。

その前に11/1(金)にニュージーランドVSウエールズの3位決定戦が行われます。これもまた楽しみです。

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