2019年J1リーグ優勝と残留争い

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J1リーグ第33節が行われ、2019年の優勝と残留争いが佳境に入っています。今年は優勝争いも残留争いもどちらも最終節で決まると言う状況で、試合日程が神がかっています。この予定を組んだ人はきっとチェアマンから金一封が出るのではないでしょうか。でも村井チェアマンはイメージ的に出しそうもありませんが(笑)。

Jリーグロゴ

優勝争い

まず優勝争いですが、首位の横浜Fマリノスが、アウェーで川崎フロンターレを4-1で下し、2位のFC東京はホームで浦和レッズと1-1の引き分けで、首位の横浜Fマリノスとの勝ち点差が3と開いてしまいました。3位の鹿島アントラーズが破れてしまったために、首位の横浜Fマリノスと2位のFC東京の一騎打ちととなりました。

横浜Fマリノス

今年のJリーグ最多得点はダテではなく、川崎フロンターレ相手に4点を奪い、守備も常にプレッシャーをかけ続け、川崎があまりシュートまで持ち込むことが出来ませんでした。攻守ともに安定していましたし、最終盤の優勝が懸かる場面ですが、プレッシャーを感じると言うよりはむしろ全員が気分が乗っていて勢いがありました。川崎フロンターレは家永がここのところとても調子が良いですが、やはり中村憲剛がケガで離脱しているのが痛かったですね。これにより横浜Fマリノスが15年ぶりの優勝に王手をかけ、最終節は2位のFC東京との直接対決になります。最終節は引き分けでも優勝が決まり、負けても得失点差の関係で0-3までの敗戦なら優勝が決まります。ですが最終節はホームですし恐らく今年最多の観客数になると思われますので、是非とも勝って優勝を決めたいとこです。

FC東京

初優勝をかけてホームで残留争い真っ只中と低迷する浦和レッズと対戦しましたが、1-1の引き分けに終わりました。長いことホームの味の素スタジアムで浦和レッズに勝っていませんので鬼門と言われていますが、やはり今回も勝つことが出来ませんでした。ま、味スタだけではなく埼スタでも勝てていませんし、前回の対戦はやっと勝ったと思ったら後半ロスタイムの最終プレーで森脇に同点ゴールを許し引き分けてしまいました。浦和レッズは残留争いに巻き込まれているとはいえ、ACLで決勝に進みましたしもともと力はあるのでそう簡単にはいきません。さらにFWのディエゴ・オリベイラと永井が怪我をしてしまい途中交代しているので最終節に出られるのか心配です。何せ最終節は横浜Fマリノスとの直接対決で4点差以上の差をつけて勝たなければ優勝はないので、そこにFW二人が出られないとなると優勝はとても厳しくなります。まずはそこが一番の問題です。

残留争い

17位と18位のチームが来シーズンJ2へ自動降格し、16位のチームはJ2のチームとのプレーオフ(入れ替え戦)に進みます。第33節の結果で現在18位のジュビロ磐田と17位の松本山雅の2チームが17位以下が確定しJ2降格が決まりました。

ジュビロ磐田

現在18位と一番厳しい順位のジュビロ磐田ですが、残り2節勝って17位松本山雅と16位湘南ベルマーレの状況次第では16位になる可能性があったのですが、33節で松本山雅は負けましたが、湘南ベルマーレがサンフレッチェ広島に勝ったために17位以下が決定し降格が決まりました。

ジュビロ磐田もシーズン途中で監督が2度変わり厳しい状態でしたが、昨年もプレーオフでの残留でした。それまでずっとOBの名波氏が監督を務めていましたが、それまでの成績を考えれば当然今シーズンは監督交代すると他サポとしては思っていましたが、そのままシーズンに入り成績不振で途中退任してしまいました。第33節は勝利したのですが他力本願でしたので残念ながら降格が決まってしまいました。

松本山雅

最終節に湘南ベルマーレとの直接対決が控えているので何としてもこのガンバ大阪戦に勝利して最終節を迎えたかったのですが、宇佐美が復帰し最近調子を上げてきたガンバ大阪に勝つことが出来ず、湘南ベルマーレが勝利したためにJ2降格が決まってしまいました。チームとしては堅い守備で失点も39と少ないのですが、何と言っても得点が20点と非常に少ないためにこの順位にいます。反町監督が就任して8シーズン目になりますが、クラブの予算などもあるので戦力的にはこのあたりが限界かもしれません。やはりJ1に定着するにはクラブとして予算がないと戦力を維持することは非常に難しいと思います。

湘南ベルマーレ

シーズン途中に降ってわいたパワハラ問題。Jリーグの見解が出るまでに非常に時間がかかり選手たちに動揺が広がりました。その間成績が低迷し残留争いに巻き込まれてしまいました。それでも選手たちは前を向き奮闘していましたが結果として現れませんでしたが、第32節で首位のFC東京と引き分け、第33節でサンフレッチェ広島に勝利し自動降格を逃れました。しかしまだ最終節の成績ではプレーオフに回る可能性を残しています。

残留争いの行方

第33節を終えての残留争い該当チームの順位は

順位 チーム 勝点 得失点
12 名古屋グランパス 37 -4
13 浦和レッズ 37 -15
14 サガン鳥栖★ 36 -20
15 清水エスパルス★ 36 -25
16 湘南ベルマーレ 35 -23

となっています。

ここで問題なのは★のついているサガン鳥栖と清水エスパルスが最終節で直接対決になるのです。つまり、この対決で勝てば勝ち点39になり15位以内が確定し、負けた方が勝ち点を得ることが出来ず最終的に勝ち点36で終了します。また、引き分けた場合は両チームとも勝ち点37で並びます。

16位湘南ベルマーレ

現在勝ち点35なので勝てば勝ち点38となり15位以内が確定しますが負ければ16位が確定します。引き分けた場合は勝ち点36となりますが、鳥栖が負けた場合は得失点差で16位になりプレーオフへ、清水が負けた場合は15位以内が確定し残留となります。

15位清水エスパルス

勝てばJ1残留が決定します。負けた場合、湘南ベルマーレが勝てば16位決定、引き分ければ得失点差で16位決定、負ければJ1残留です。湘南次第なのでまずは勝たなければいけません。

14位サガン鳥栖

勝てばJ1残留が決定します。負けた場合、湘南ベルマーレが勝てば16位決定、引き分ければ得失点差でJ1残留決定、負ければJ1残留です。鳥栖も湘南次第なのでまずは勝たなければいけません。

13位浦和レッズ

現在勝ち点37なので勝ちか引き分けでJ1残留です。負けたとしても湘南が負ければ残留、湘南が勝っても鳥栖か清水が負ければ残留。但し鳥栖と清水が引き分けた場合のみ勝ち点37で並びますが、15位の清水とは得失点差が10あり今年の直接対決でも2勝していますから、最終節で11点差以上で負けた場合のみ16位になりプレーオフに進むことになります。ですので実質的に残留決定と言って良いと思います。確かにJ2柏対京都の13-1と言う衝撃的なスコアがありましたが、J1ですからそんなことはあり得ません。あのアル・ヒラルに対して2戦で3失点しかしていない訳ですから。

12位名古屋グランパス

浦和レッズがそのような状況ですから、名古屋に関してはもう残留決定でしょう。浦和との得失点差が11ある訳ですから、それこそ21点差以上で負けない限り16位はありえません。

プレーオフに進むのは

各チームがJ1残留、または16位確定するのは上記の条件です。現実的に16位になる可能性が高いのが

  • 湘南ベルマーレ
  • 清水エスパルス
  • サガン鳥栖

の3チームです。しかも清水と鳥栖は直接対決ですから負けた方が16位になる可能性が高くなります。さらに湘南ベルマーレは最終節でJ2降格が決まった松本山雅との対戦です。湘南は第33節で広島に勝った事でとてもモチベーションも高いはずです。一方の松本山雅はJ2降格が決まりモチベーションは高くありません。1週間で切り替えが出来るとは考えにくいです。とは言え松本山雅はホーム最終戦ですし「湘南も道連れに」と全力でぶつかってくれば湘南も苦戦するでしょう。いずれにせよ全ては湘南ベルマーレ次第と言うのは変わりませんので、湘南がどんな戦いをするのか楽しみです。

運命のJ1リーグ最終節は、12月7日(土)14:00 全試合同時キックオフです。

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