Tokyo Jazz 2020

昨年12月インフルエンザに罹り上原ひろみのJapan Tourに参戦することが出来ず、失意のどん底にいた私ですが、今年のTokyo Jazzに上原ひろみが出ると知り、さっそくチケット争奪戦に挑み、何とかチケットをゲットしました。

tokyojazz2020

上原ひろみ Japan Tour に参戦できず

上原ひろみの東京公演を土曜日に控えた週初めから、家族がほぼ同時期にインフルエンザに罹りダウンしてしまいました。どうやら長男が外でもらって来たものが家族に移ってしまったようです。妻が発症してしまっても、最悪自分一人で行けるのか?と自問自答している間に最後に私がかかって万事休す。公演当日の土曜日はすみだトリフォニーホールではなく地元の内科に行きました(涙)。

さて、今回の上原ひろみのJapan Tourですが、これが10年ぶりのソロ公演だったのです。彼女は30歳、40歳といった節目の年にソロアルバムを出すと言っていましたから、今回のチャンスを逃すと10年後までソロのアルバムツアーは無いのです。そして私は今回のソロアルバム “Spectrum” に収録されている “Rhapsody in Various Shades of Blue” と言う曲を是非とも聴きたかったし見たかったのです。

Spectrum/上原ひろみ
上原ひろみ10年ぶりのソロアルバム"SPECTRUM"が2019年9月18日にリリースされました。それから毎日通勤車内で聴いてだいぶ体にしみ込んできましたので、レビューを書いてみたいと思います。

アルバムやこの曲については上の記事に書いた通りなのですが、何と言っても22分もある曲ですから、ライブでは当然30分近い演奏になるはずです。しかも彼女自身が本編最後の曲と公言しているので、ライブ最後の曲として演奏されるわけですから当然彼女も観客をあおるような演奏をするでしょうし、最後のクライマックスに向けて最高に盛り上がっていくはずです。いつもの年だと「どうしてもこの曲を」と言うのは無いのですが、今回はどうしてもこの “Rhapsody in Various Shades of Blue” と言う曲を見たかったし聴きたかったのです。これほどまでにこの曲を聴きたいと思ったこともありません。

「いつかまたきっと聴く機会があるよ」と言われるのですが、上原ひろみの曲は骨組み部分だけが決まっていて、残りのパートは即興演奏なので同じ演奏と言うのはありません。ツアーの序盤と中盤、終盤で同じ曲が随分と変わっていきます。ファンの人はそれを知っているので行ける限りの公演に参戦しているのです。

ですからもし10年後に次のソロ公演があったとして、そこでこの “Rhapsody in Various Shades of Blue” を演奏したとしても、それは上原ひろみが50歳での “Rhapsody in Various Shades of Blue” なのです。アルバムを出した40歳での “Rhapsody in Various Shades of Blue” ではないのです。アルバムツアーでの演奏と、単発的な演奏とでは本人の中での位置づけであったりモチベーションなども違うと思います。しかしそれはそれで聴きたいことに変わりはないのですが、それには40歳での「アルバムツアーでの演奏と言うベースになる演奏を聞いた上で」と言う大前提があるので、チケットまで取ったのにそのベースになる演奏を聴けなかったと言うのは私にとって「人生最大の汚点」と言っても過言ではないのです。

そんな訳で上原ひろみの演奏を聴けなかったショックや、インフルエンザに罹った自分に対する怒りなど様々な感情が満ち溢れ、どうにも自分の中で消化することが出来ていませんでした。上原ひろみの音楽を聴けばその感情がまた蘇ってきてしまいそうで、12/14以降上原ひろみの音楽を聴くことが出来ませんでした。

Tokyo Jazz 先行予約はいつも通りはずれ

そんな中、2020年のTokyo Jazzの概要が発表になりました。今までは東京国際フォーラム中心に行われていたのですが、2020年からは渋谷周辺での開催となり、メインの公演はNHKホールで行われます。そして出演アーティストが発表になっていくのですが、予想通り上原ひろみの出演が発表され、5月23日のDaytimeのプログラムに登場することが発表されました。すぐにチケット先行予約にエントリーし、結果発表を待っていました。

そして抽選結果発表当日、恐る恐る発表を見てみると、そこには「チケットをご用意することが出来ませんでした」と言う見慣れた文字が…。いつも通り外れてしまいました(涙)。何度も言いますけど、私は上原ひろみの公演の先行予約で当選したことがありません。これはなぜでしょうか。

そして外れたショックで落ち込んでいるところに妻から「SS席とれたよ」と言うLINEが来ました。これもまたいつも通りの展開です。いつも一緒にエントリーしてくれている妻が当選して上原ひろみの公演を見に行くことが出来ているのです。今回もまた妻のおかげで上原ひろみを見ることが出来ます。

とりあえずこれで上原ひろみのソロ演奏を見て聴いて楽しむことが出来るようになりました。果たして “Rhapsody in Various Shades of Blue” を演奏するかどうかはわかりませんが、もう今回のソロアルバムの演奏を聴くことが出来ないと思っていたので、とてもうれしく思います。調べてみると上原ひろみは今年も11月までソロで World Tour をやるようなので、まさに現在進行形でソロ演奏を聴くことが出来るのです。そのせいか心の中も少し整理され、やっと上原ひろみの音楽を聴くことが出来るようになりました。今度ばかりは体調万全にして見に行き楽しみたいと思います。

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