筋肉のコリと痛みにKTテープ(キネシオテープ)が効く

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寒い日が続いていますが皆さん元気にお過ごしですか?筋ジストロフィー患者である私の少ない筋肉には常に負荷がかかり続けていて、この寒さでさらに硬くなってそろそろ限界です。温めてもストレッチをしても全くよくならず辛くなるばかりです。でも何もしないよりはましだと思い、KTテープと言うキネシオテープを貼ってみたらこれがなんと大正解で、体が随分と楽になりました。今日はキネシオテープについて書いてみたいと思います。

KTテープのパッケージ

ギックリ腰寸前の硬くなった筋肉

以前背中の筋肉が縮み寝ていても朝方に筋肉が痛み、その痛みに耐えられなくて、ストレッチポールを購入しストレッチしていると書きました。

ストレッチポールで固まった筋肉を緩める
ストレッチポールとは固まった筋肉をほぐし、体をニュートラルな状態に戻すためのセルフケアツールです。筋ジストロフィー患者の私は筋肉の痛みなどに悩んでいましたので購入してみることにしました。

背中もそうなのですが、最近腰の筋肉の硬さが半端無いのです。以前から病院で担当の理学療法士さんから「ヨースケさんほど腰の筋肉の硬い人はそうそういませんよ。いつギックリ腰になってもおかしくない状態ですよ」言われています。うつ伏せになったりして筋肉を緩めてもちっとも柔らかくならずに固まったままです。ま、これは昔から私の足の付け根の前側の筋肉が縮んでいるせいで骨盤が前傾し、常に腰が反った状態(お尻を突き出した状態)なので上体が前かがみになり、それを補正するために腰が反るのです。何十年とその状態ですから腰の筋肉も硬くなってしまったのです。

やってみるとわかるのですが、例えば、まっすぐに立って、上体を少しづつ前に倒していくと、腰の筋肉に力が入り筋肉が硬くなります。そして上体を少しづつ戻していくと、重心が体の真ん中に来た時点で腰の筋肉が緩み柔らかくなります。しかし私の場合は重心が真ん中に来ても筋肉は硬いままです。日常的に硬くなったままなのです。

それが最近酷くなり硬さがさらに増したせいか、立っていると腰の筋肉が硬くてこれ以上縮めなくなっているような感じで強い痛みを感じるようになりました。硬いもの同士がゴリゴリぶつかり合っている感覚です。

さらに立っていて体を少し動かすにも筋肉が硬すぎて細かく動かせないと言うか大雑把な動きになると言うか、変な動きになっています。当然いつも以上に上体を大きく動かさなければならなくなるので、さらに体に負担がかかりさらに腰は痛くなります。そのせいか手を洗う時に少し前にかがみますが、その体勢から上体を起こすのが大変になってなってきています。

ためしにKTテープを貼ったら痛みが軽減された

少しでも腰の筋肉を回復させなければと思い、お風呂に長く浸かって温めたりするのですが、冷めてしまえば元に戻ってしまいます。ほんの数十分ですからそんなに効果はありません。一日中効果が持続するようなものでなければ回復は望めないと思い探しましたがありませんでした。

日々辛さが増していく中で効果的な物が何もなく困り果てていました。四六時中つけていられるものといったらテープしかありません。そういえば背中のしつこい痛みもキネシオテープを貼ったらよくなったのを思い出し、何もしないよりはましだと思い、ダメ元でいくつか持っているキネシオテープの中からKTテープを選び、腰に貼りました。ちょっとわかりづらいかもしれませんが、KTテープは商品名で、キネシオテープはこういったテープ類の総称です。

KTテープのケース

KT TAPE ロールタイプ 15枚入り

するとどうでしょう、翌朝、久しぶりに腰が軽く感じられました。立って動いても腰が軽く感じられ、細かい動きができるような感覚です。前の状態まではいきませんが、だいぶ柔らかくなった感じで楽になりましたし、痛みも軽減されました。

KTテープの貼り方

今回KTテープを背骨の両脇の太い筋肉の上に貼ったのですが、腰の下の方のお尻に近いところから背中の方に向けて貼りました。KTテープは5cm幅のテープが予め25cmの長さにカットされているので切ることも無く便利ですし、この25㎝と言う長さが背中や腰に貼るには絶妙な長さなのです。貼り方は

  1. 腰を曲げてなるべく腰を伸ばした状態にする
  2. まずKTテープの端から5cm程裏紙をちぎって剥がしテープは伸ばさずに貼る
  3. そしてKTテープの真ん中部分の裏紙を剥がし、少し伸ばしながら貼る
  4. 残り5cm程は伸ばさずに貼る

ポイントは両端は伸ばさず真ん中だけ少し伸ばして貼ると言う事です。両端を伸ばしたまま貼ると痒みの原因になりますので注意です。

KTテープ

一般的にキネシオテープは「伸ばさないで貼る」といろいろなところに出ていますが、このKTテープというのは両端は伸ばさず、真ん中だけを伸ばしながら貼ります。私の場合いろいろなキネシオテープをあれこれ試した結果、キネシオテープは伸ばして貼った方が好結果を得られています。

何でKTテープでコリが改善されるのか

KTテープを貼っただけなのに、なんでコリや痛みが治るのか不思議ですよね。基本的な貼り方ですが、KTテープなどのキネシオテープを貼る時には患部を伸ばして貼ります。今回私は腰でしたので腰を曲げて伸ばした状態でテープを貼りました。腰を曲げて腰を伸ばした状態でキネシオテープを貼ると、体を元の体勢に戻した時に皮膚とキネシオテープは縮みます。そうすると、極端に言うとキネシオテープが縮んで皮膚表面が波打ったように皴が寄ります。それによって皮下に隙間が出来てのリンパの流れや血行が良くなり、コリや痛みが改善されると言うわけです。

極めて原始的な方法ですが、キネシオテープを貼ったままにすれば24時間患部をケアしていることになります。温めたりマッサージすることも必要ですが、常にケアしている状態になっていることが重要なのです。ですからKTテープを貼ったままにしていると、ひと月でだいぶ症状が改善されてきます。幸い私の場合、キネシオテープを貼ったままにしてもそんなにかぶれることもないので、剥がれてくるまで貼りっぱなしにして剥がれてきたらまた貼り替えています。

もちろんお風呂に入るときもKTテープは貼ったままですから、風呂上りはKTテープも水を含んでいます。そのまま衣服を着るので最初は冷たく感じるのですが、KTテープの材質は一般的なキネシオテープのようなコットンではなく合成繊維ですので、乾きも非常に早く不快感もありません。

今では肩から背中に貼ったテープと腰から背中へ貼ったテープが重なっています。自分では見えないので良いですが、家族にはどう見えているのでしょうか?

このKTテープは価格が一般的なキネシオテープに比べて割高なのですが、キネシオテープは価格と品質が比例しているように感じます。そのあたりを含めて私が使用している数種類のキネシオテープについて改めて記事にしたいと思います。

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