私が今愛用している靴ベラを紹介します。イタリア製なのですが高級感は全くありません(笑)。むしろ近隣国製なのではないかと疑ってしまうほどです。
ロング靴ベラは私の必需品
私は屈んで靴を履くことが出来ません。ですから足を入れた後に靴ひもを結ぶタイプ(普通の靴)やマジックテープでとめるタイプの靴はそのままでは履けないので、靴ひもを伸縮性のあるエクステネクスやクールノットにしています。そして靴ベラを使って靴を履いていますので、ロング靴ベラは私にはなくてはならない必需品なのです。
今までは靴につま先を入れてから無理に踵を押し込み履いていましたが、それをやると踵部分の履き口が折れ曲がりボロボロになってしまい汚くなります。先日、長らく履いていた一番履き心地の良かったニューバランス576のソールが剥がれてしまいました。576はソールの張り替えが出来る対象モデルだったので修理に出したのですが、履き口の内側が剥がれていてボロボロで恥ずかしいことになっていました。ソールの張り替えと同時に履き口のライニングの張り替えもお願いしました。それまでは無理矢理踵を押し込んでいたので踵はつぶれてしまいますし、それでも入らなければつま先をトントンしてましたから、当然つま先も痛んでいます。その時にもっと大事に履かないといけないなと痛感したので、それ以降は靴を履く時に靴ベラを使用するようになりました。
ロング靴ベラでも靴を履くのが大変
さて、もう短い靴ベラは使えないので一般的なロング靴ベラを長らく使っていましたが、筋力の衰えとともにちょっと膝を曲げて何かをするということが出来なくなってきました。一般的なロング靴ベラで靴を履くのが大変になってきたので、靴に足を入れた後に一段高いところに足をのせて、そして靴ベラで靴を履くというスタイルになってきました。しかしそれもだんだんと大変な作業になって来たのです。朝などは特にまだ体が準備できていないので足を一段高いところに乗せるということ自体無理があり、体調があまりよくない日はそれだけで足(腿)が攣ってしまいます。
長さ80㎝のスーパーロング靴ベラ
そんなある日、妻がブーツを修理に出しに行った時のことです。私は待っている間あれこれとその辺にある物を見ていました。革製品が大好きなので、クリーナーやクリーム、防水スプレーなどのケア用品をじっくりと見ていました。そこに靴ベラもあったのですがその中に異常に長い靴ベラがあったのです。「これだ!」と思い手に取って人目もはばからずにその場で靴を履く動作をシミュレーションしてみると、なんと膝を曲げずに立った姿勢のまま靴を履くことが出来そうなのです。私は身長175㎝あるのですが、それでも体を曲げずに余裕で履けそうでしたので何のためらいもなく買っていました。
家に帰って使ってみると思った通り靴を履くのがすごく楽になりました。気になって測ってみるとこのスーパーロング靴ベラは全長80㎝あり、こんな長い靴ベラがあるなんて思ってもいませんでしたので驚きと同時に嬉しくなりました。靴ベラなんて靴が履ければよいのですから、長いのと短いので十分と思っていましたが、やはり海外などの靴の文化がある国では普通に靴ベラを使っているからこそ、スーパーロング靴ベラなど使う人のことを考えた物があるのでしょう。
私にとってはたかが靴ベラ、されど靴ベラ、という感じです。これでまた自分の出来なくなった動作を補ってくれる道具が増えました。自分の動作に制限が出てきても探せば補ってくれる物は結構あるもんですね。このスーパーロング靴ベラは私のような障害がある人間は勿論のこと、腰痛などで靴を履くのも大変だという方にもお勧めします。
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